「嬉しいんだけど、俺、怒ってるって言ったよね?」


『え...?』


「さっきからチラチラ見えてる首のこれ、なに?」


『首の...って?』





仙道さんが指を当てたところを確認するみたいに自分の指を首に当てながら、仙道さんに問いかけられた言葉を頭の中で整理する様にリピートしていって、ふと鈴木さんが吸い付いた部分だ、と思い出すのと同時にギュッと自分の下唇を噛んでいく。仙道さんは「抱かれたの?」と、いつもみたいに困って笑ってる筈なのに、いつもとは雰囲気が違っていて何だか怖くなってしまった。





『抱かれてないわよ...』


「ふーん。じゃあこの痕は虫刺されか何か?」


『違うけど...』


「何されたのか、全部言って」




仙道さんの質問に、思わず黙った私の唇を仙道さんが奪っていって「言えないこと、しちゃったの?」なんて意地悪そうに笑って私の首を指でなぞっていく。私は『キス、されただけよ...』なんて眉を寄せながら目を泳がせると「キスされただけじゃ、首にこんな痕つかないでしょ」と、仙道さんは怒った様な声でそう言った。私はこんな仙道さんを見た事がなかったからなのか、何も言えなくなって仙道さんから視線を逸らす。そのまま何も言えずにいると仙道さんが指でなぞった私の首に吸い付いていって「ちゃんと言えないなら、お仕置きしないとね」なんて笑みを含んだ声でそう言った。私は仙道さんの言葉にお仕置きって、何よ...なんて考えながらグッと眉を寄せていく。同時に私のブラウスのボタンが外されていって、仙道さんの舌がヌルリと私の首を這うと、ビクッと私の身体が震えるみたいに揺れていった。






『お、お仕置きって...なんで...』


「花子ちゃんが素直に全部話してくれたら、俺も花子ちゃんの言うこと聞こうかな、って」





「それまでは花子ちゃんがだめ、とかやめてって言っても止めないから覚悟して」なんて言って意地悪そうに笑った仙道さんの細まった瞳が私の視界に入って、私の背中にゾクリと何かが走っていく。やめてって言っても、いつもやめない癖に、いつもと変わらないじゃない。なんて思いながらギュッと下唇を更に噛むと、はだけたブラウスの隙間から仙道さんの手が私の肌に優しく触れる。なぞるようにして背中に回った手が私の下着のホックを外していって、仙道さんの手が背中から離れていくのと同時に「脱げる?」と私の顔を覗き込む様にして仙道さんが私に視線を送ってきた。私は応えるみたいに静かに頷いて、中途半端に脱げたスーツのジャケットとブラウス、キャミソール、下着...と、どんどん脱いでいくせいで私の肌に空気が直接触れていく。仙道さんも私の後を追う様にしてスーツを脱いでいって、「スカートも、全部脱いで」なんて言いながらまた意地悪そうに笑うと、私は『わかったわよ』と少しだけ口を尖らせながらスカート、次にストッキングと、どんどん脱いでいったけど、下着はなんだか恥ずかしくて外せなかった。





「全部って、言ったんだけど?」


『だって...』




私の言葉に仙道さんが「仕方ないから俺が脱がしてあげるよ」なんて言って私の下着に手をかけていって、そのままおろされていく下着が、すでに濡れていた私の秘部と繋がるように糸を引いている気がした。仙道さんは私の下着を下ろした後に私の唇を奪っていって、私の舌を絡め取る様に、舌と唇を動かしてちゅっと吸い付いてくる。私が小さく甘い声を漏らした瞬間に仙道さんの唇が離れていって「我慢するのと、めちゃくちゃにされるのどっちがいい?」なんて意味のわからないことを言うと、続ける様に「花子ちゃんが素直になる方って、どっち?」と、意地悪そうに笑って言った。私は『わかんない』なんて更に眉を寄せるのに、仙道さんは「じゃあ、めちゃくちゃにしてあげようか?」といつもよりも熱い視線が私に送られてる気がして、私は仙道さんから視線を泳がせる。同時に期待してるみたいにドキッと私の胸が熱くなっていくのがわかって、ジワリと私の中の何かがどんどん溢れていく様な気がした。






「正直...俺と飲みにいく時よりも酔ってるってのも、ムカついてるんだよね」





仙道さんはまた怒った様な口調でそう言った後、私の返事なんか聞かないみたいに私の唇に吸い付いていって、仙道さんの手がスルリと私の内腿をなぞっていくと同時に私の身体はビクッと揺れる。そのまま仙道さんの手が私の秘部に触れていって、クチュッと響いた水音がやけに私の耳に残っていく様な気がして私の顔と頭が一気に熱くなっていった。「もう、濡れてる」なんて言いながら私の首に顔を埋めた仙道さんの舌がヌルリと私の首に這っていって、秘部に触れている手が私の秘部の突起に触れる。瞬間に、小さく声を漏らした私に仙道さんが「鈴木さんに、何されたの?」と、首に埋めた顔を上げないまま質問してきて、私は『何もされてないってば...』と、甘い声と共に途切れ途切れに漏らしていった。仙道さんは「ふーん」なんて納得していない様な声でそう言って、私の首元から下腹部へ顔を移動させていく。そのままグッと膝裏が持ち上げられて、私の足が開かされると、私は思わず自分の秘部を手で隠していった。






「花子ちゃん手、どかして?」


『だって...恥ずかしい...』


「大丈夫、暗くて見えないよ...それに、お仕置きって言ったでしょ」





言いながら仙道さんが私の手を秘部から無理矢理退けていって、仙道さんのいつもよりも熱い吐息が私の秘部にかかっていく。仙道さんの言葉に期待しているみたいにどんどん煩くなっていく心臓の音が私の頭に響いていって、仙道さんが息を吸った音が聞こえたと同時に「花子ちゃんのやらしー匂いがする」なんて私の羞恥心を掻き立てる様な言葉を漏らしていった。私が思わずギュッと目を瞑ると「花子ちゃんのココ...すげーひくついて、俺の事誘ってるね」と、部屋が暗くてヒクつく秘部の動きなんか見えない筈なのに、仙道さんの言葉に図星を刺されたみたいに何も言えなくなってしまう。





「このまま舌で割れ目なぞって...だらしなく垂れちゃってる花子ちゃんのやらしー汁...全部俺が吸ってあげる」


『なっ...何言ってんのよ...!』


「もう硬くなっちゃってるここも...舐めて、吸って...中がドロドロになるまで舌で弄るから...』


『...言わなくて良いってば...ッ...』





仙道さんの言葉が恥ずかしくて更に強く目を瞑った瞬間に、ヌルリと私の秘部の突起に仙道さんの舌が這っていって、私は小さく甘い声を漏らしていった。仙道さんは秘部の突起をちゅっと吸い上げられながら、指で確認するみたいに私の秘部の入口をなぞっていって、私の中が自分でもわかるくらいにひくついていく。部屋に響く様な仙道さんの唾液の音が、小さく鳴っていくリップ音が、私の羞恥心を更に高めていって、酔いが回っているせいか、いつもよりも頭がクラクラする感覚が余計に私の絶頂を促してるみたいで、仙道さんの熱い舌が何度か秘部の突起を何度か這うと、私はいとも簡単に一度目の絶頂を迎えていく。「あれ?もうイッちゃったの?」なんて、仙道さんが笑みを含んだ声でそう言ってまた私の秘部の突起を吸い上げる。余韻に浸らせてくれない仙道さんの舌に、唇に、言葉に、翻弄されてるみたいに私の頭の中が更に真っ白になっていくみたいだった。






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