◇世界観と粗筋
RPGの様な世界ルトーア
ルトーアは二つの国人間側ラナニヤと魔族側ダカンナダンに分かれていましたが、お互い対立する事もなく長い間平穏に過ごしていました。
しかし、ある日突然魔族側から一方的な侵攻が始まり人間側も抵抗を試みるも力の差は歴然で人間領ラナニヤの半分を奪い取られてしまいました。
幸い王都ラナンシカは侵攻を免れましたが、突然の出来事と今まで戦をした事が無い為、王と民衆は途方に暮れるばかり。
事態が好転したのは、王の前に現れた一人の黒の少女が切っ掛けでした。
自らをダカンナダンの元魔王と名乗り、今回の人間側侵略は我を陥れ魔族領を奪いその上人間側をも手にし世界を我が物へとする現魔王の暴威だと少女は言いました。
突拍子もない話しに最初は王も半信半疑でしたが、一連の事態と現在も行われている侵略に少女の話を信じる他ありません。
それを、聞いて満足したのか少女は更に話を続け今回の事態は我にも責任がある。・・・が、今の我一人では殆ど役に立つことは出来ないだろう。しかし、人間側に居る『勇者』を探し出す事が出来れば、事態を脱却若しくは良い方向へ導ける。そして、我ならばその者を見つける事も可能であろうと。
−それから、数日後−
ラナニヤの北部にある森の側にある龍人族が住むカナント村
首都からも離れている為に魔族の侵攻も知らず、今日もいつもの様にのんびりとした日が過ぎるはずでした。
彼の悲鳴が聞こえるまでは・・・
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