ハロウィン姉妹 | ナノ


おかしな姉妹(時事ネタ/ギャグ/会話文)



季節巡って秋。

過ごしやすい季節を通り越し、朝方はすっかり冷え込むほどの10月のある日のこと。



「んぐぁっ?!!」

「おっはよぃ!玲夜姉!朝だよん(笑)」

「げほっ!けほっごほ、…えりぃ…お前朝から布団にダイブしてくんなよ…げほっ。あ゙ー鳩尾逝ったかと思った…」

「玲夜姉〜もっちろん気付いてるよねぇ?」

「…トリックオアトリート」

「Σ先に言われた!なんだよぅ先にわたしが言おうと思ってたのにぃ〜。ほい」

「ちっ、ペロキャンか…しけてんな」

「……玲夜姉、今の顔、たかりのヤンキーの顔してるよ…」

「普通はショコラ一択だろ」

「うわぁ、本当に玲夜姉は見掛けに因らず甘党だね…」

「なんだその目は。お前だって人に言えないじゃねぇか」



「おっはよぅ!えりぃれいやぁん!!おっはよう!!!」

「「うわ出た」」

「もう!二人して酷くない!?最近私の扱い雑!!」

「じゃあもう少し妹離れしてよお願いだから」

「Σ瑛理に…真顔で言われた…だと…!?(ガハッ」

「……おい、瑛理。姉貴吐血したぞ」



「(ふっふっふ…!玲夜ってば珍しく慌ててるんじゃない…!?平静さが崩れた玲夜ちゃんってギャワイイ…げふんげふん!…説明しよう!この血は本物の血じゃなくてトマトジュース…!これで二人の心配を煽り『おねえちゃん大丈夫!?ああこんなハロウィンに倒れるなんて可哀想!(裏声)』『折角ジャックランタンの準備、一緒にしようって思ってたのに…(裏声)』なぁんて言わせた後、『大丈夫!私は今日この日を越えるまで生きるから!(ドヤァ』って言って安心させて信頼を取り戻す…!完璧…!完全無欠のハロウィン…!今ここで私は二人のかわいいかぁいい姿を手中に収めることに成功する!)…ふふっ…」



「……」

「……」



「朝から汚いなあ、掃除する下働きの子たちが可哀想。」

「(!? そっち!?)」

「ああそうだな…折角ハロウィンパーティーの準備一緒にしようって喧しかったから、昨夜死ぬ気で書類終わらせたっていうのに…、どうも姉貴は床と仲良くするのが好きらしい。

おい瑛理、二人でご飯食べに行こうか」

「うん!玲夜姉と一緒に今日はイタリアの五つ星ね!」

「…はぁ、調子いいなぁおまえは」

「(え?え!?そんなの聞いてないよ!?)ちょっと待ったぁぁあああ!!!え!?玲夜、そんなことしてたから昨日『明日昼間まで起こすんじゃねぇよ』って半ギレしながら言ってたの!?」

「……だからなに」

「〜〜っおねえちゃん嬉しい!!ねえねえさっきのことは謝るからさぁ、お姉ちゃんと一緒にかぼちゃパイつくろ?」



「はぁあ、こんなときだけそのシスコンスキル、役に立つからなんかムカつくぅ…。そんな事言ったら玲夜姉もわたしも断れないって知っててやるんだからさ!ね、玲夜姉」

「そうだな。まあ最初っから二人だけのハロウィンなんてする気はなかったしな」

「…あは、そうだね!」



「ほらほらぁ!早くしないと隊員分も作れないよ!」

「気が早いよ!凛姉!」

「…むしろ今日はアリア総動員して皆でハロウィンした方がいいんじゃねぇか?」

「「玲夜(姉)、それ名案!」」

「じゃあ情報隊がかぼちゃパイで、本隊では―人数多いし―ジャックランタン作って、特攻隊は「ガトーショコラだ」うん、それもつくろっか!」

「玲夜姉ショコラに執着しすぎ(笑)」



「夕方までにはハロウィンパーティーね!もちろん皆で!!」





=====

本当は仲がいい姉妹。

ハッピーハロウィン!

20131031

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -