小虎、ショウ、スズが小5のときの話。小虎だけ違うクラス。 ショウが真面目なクラスメイトに懐かれて苦労しているとスズから笑って聞かされた。 「笑ってないで助けてやれよ……」 「やだよ。大体、いじめじゃないし。『人はなんで生きると思う?』なんて真顔で言うやつに関わりたくないもん」 「うわぁ……いやだな、それ……」 同い年でそんなこと考えてるやつってどのくらい、いるんだ。俺とショウの会話なんて、明日のメシの話とか、ゲームでここがクリア出来ないなんて話ばかりなのに、本当に真面目なやつらしい。 「ぎゃはっ! ショウが困った顔も中々見れないから僕は傍観するよぉ」 変わらずスズは楽しそうに傍観に徹する。ショウがそんなに困ってないのなら、俺は何も言わないけど、大丈夫かなぁ、アイツ? 「ことらー! 帰ろうぜー」 「いまいく!」 帰りの会が終わってショウが迎えにきた。家が隣り合ってるから登下校は一緒。そこに身体つきがひょろっとしたやつがいた。 「きょう、マエも一緒でいい?」 「いいけど」 「ごめんね」 マエはなぜか謝ってぺこと頭を下げた。同い年なんだからもうちょっとくだけた態度でいいのに。 マエは本当に真面目というか……いきなり「人生云々」を語り始めて引いた。ショウはなんてことないように「ふうん…スゲーなぁ」なんて感心して聞いてる。よく付き合ってられると思う。そのあと、マエはショウに人生で一番大切なものは何かと聞いた。 ショウにそんなこと聞くなよ……と内心辟易としながら聞く。 「パンツじゃね?」 「へ!?ぱんつ!?」 「ぶほぉっ!」 これには噴きだした。珍解答過ぎるだろ! 俺たちの反応にショウはなんてことなく言った。 「考えてみろよーもしパンツがない人生ってやばくね? ノーパンであそこすーすーの人生って恥ずかしいだろー。俺、お前のパンツくれたら総理大臣にならせてやるよ、って言われても絶対ヤダ!! ノーパンの総理大臣なんて女子にモテねーし!そう考えたら、パンツさえあれば人生なんとかなりそうじゃね?」 「そ、そうかも……パンツって大事だね……」 笑いを抑えるのが大変だった。超真面目なマエを論破したショウって実は頭良いんじゃねぇかって一瞬思ったけど、 「マエはさー今日のパンツトランクス?ブリーフ?ボクサー?おれ、今日トランクスだよー!」 「ぱ、パンツの話止めにしない!?」 やっぱショウはバカだ。 ∴人生で一番大切なもの (ショウらしいよなぁ……) (ぎゃはははっはははははは!! もっ、だめ……っ!!) 息子を誇りに思ってしまった自分という2chまとめサイト様の記事からネタをもらいました^^ ショウは誰に対してもマイペースキャラだと思います笑 2013.01.14 騎亜羅 [←戻る] [←main] [←top] |