◎ ××してる
「あ、あいらry…、て、て、てぃ…ぁ…、じゅ、じゅ…て………つ、月が……って言えるか! あああ恥ずかしい……ねぇ、やっぱり作家なんて…成功しなきゃ食っていけないし、俺はやっとヒット出して、やっと食っていけるようになったけど、賞も貰える予定だけど、いつ飽きられるか分からないし、そうしたらどうしたら良いか分からないし、文しか書くことができないバカだし、弱音ばかりであああって感じだし、万年病んでるようなやつだよ。もうやだよ。君を幸せに出来るか分からないし、不安だし、不安だ。不安でしょうがない。きっと苦労かけるし、苦労しかないよ。もう泣きたい…。もし、将来子どもが出来て胸張って職業言えないし、」
「子どもかぁ…何人がいいかな?」
「あああ!!そんなこと言わないで欲しいよ!俺が君との将来設計をわくてかわくてか妄想してるヤローみたいじゃないか…実はその通りだ。お、おれ、は……っき、きみを……」
「あ、月が綺麗だよ」
「そうですね!ってなんで言っちゃうんだああああああああ!?」
「え?」
「うああああああああ!?
俺が言う予定…だった……」
「月が綺麗だよって?」
「ぶ、文豪…夏目漱石は…"I LOVE YOU"を"月が綺麗ですね"と訳した…」
「…ふふふ、」
「な、なんで笑うんだ…?!
俺、おかしい?ねぇ、おかしい!?」
「私を、愛してるのね」
「ふわっ!!!!?」
「ふふふ、」
「………………月が、綺麗ですね」
「そうだねー」
「………………っき、きみを、あい、してる…」
「ふふふ…私も、よ」
××してる
(そう言ってはにかむ君は、
月よりずっと美しく、綺麗だ)
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