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少年をショウに任せた後、それは突然のことだった。


「唯ちゃあああああああ!!!」
「うああああああああ!!!」


曲がろうとした先に、鷹野がフルボッコにしたあの美少女が居て、満面の笑みを浮かべながら叫びながらこっちにやって来た。復活はええええええ!!!!?


「ちっ……!!!」
「鷹野、舌打ちしてる場合じゃねーよ!」
「分かってる!」


鷹野の腕を引いて「こっちだ」と別の道を行こうと思った。だが――


「唯!見つけたぜ!」
「川村!?」


その先で俺と鷹野の足が止まる。


「あれ?小虎ぁ?」
「スズ!?」


鷹野は別の鬼の少年を見つけた驚きで、俺は友達のスズを見た驚きで、足を止めた。スズは榛色の髪をかきあげ「なに、また巻き込まれてるのぉ?」と聞いてきた。


「いつも巻き込まれてるわけじゃないって」
「大抵そうでしょ――って小虎後ろぉ!!」


スズが大声を出すから、後ろを振り向くと般若が居た。


「いつまで唯ちゃんの腕触ってるの?僕の唯ちゃんに触れて良いと思うの?お前みたいな奴が?ねえ?」


目が怖い。病んでるコイツ――と思った矢先、


「この――ぶふっ!?」
「誰がお前のだバカノ瀬」


鷹野の拳が美少女の頬に炸裂した。


「ああああ唯ちゃあああああああ!!!」
「きもいしね!!!」


吹っ飛んだ先で容赦無くゲシゲシ蹴る鷹野を見て「うわぁ、良く死なねえな――」と美少女の身が心配になった。



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