だからさ だからさ ムカツクんだってば。
命を 大切にしろって叫ぶ貴方達の声は耳障りで仕方無い。
自死の何がいけないの?道徳がなにさくっだらない!!

苦しいんだもの。人が苦しみのた打ち回っても、それでも立って歩けと鞭打つ事が、それが道徳!人間で在る事!命は大事にしても、それを持つ人間は大切にしてくれやしねぇ

笑っちゃうね うけけけ

笑っちゃうけど死なないよ。だって逃げなんだもの、それは只の逃げなんだもの。
大切とか、そんなんじゃなくて、



ああ うるさいうるさい。うるさいうるさい煩いうるさいうるさいウルサイウルサイウルサイうるさい五月蝿いうるさいなぁ。


止まれよ 心臓。









「あーあーあー、まぁた君はこんなにも散らかして。」


あら、ごきげんよう。
どうもどうも。


「ねぇ、どうだい? 見た所涙は止まっているから幾分か冷静に為ったようだね。」


ちょっと待ってね。今゛いらっしゃい゛と言うから。


「いやいや、動かなくて結構。おれは君のヘルプに駆け付けたお友達だ。気兼ねする事は無いのさ。」


「――――……うん、ごめん。」


「フムフム喋るのは無理か。まだ大分頭が散らかっているようだ。」


ごめんなさい。迷惑だったでしょう?ああ、こんな人間の為に君のような人の時間を使わせてしまうなんて。何て 勿体無いことを!


「で、どうしたの。どこが痛い?呼吸はできてるみたいで一安心。」


説明。説明なんて、何て言えばいいか、このちっぽけな頭じゃあとても人に伝えられる程の言葉なんて思いつかない。
でも、言わなければ、

い、言わなけ


「ああ、思い付くまま喋ると良いよ。整理なんてできっこないし、それは此方でしよう。さ、ゲロゲロしちゃいたまえ。」


「う、―――…… 薬で、思考が押さえ付けられて。それを和らげる事が、酷い違和感で。苦痛を弱める事すら、もう苦痛で……」

「フム。」

「じゃあもう、どうしようもなく為ったけど、頭がぐちゃぐちゃで、その時に親が来て、学校の資料を置いていった。それで切れて、」

「記憶が?久々だねぇ。」

「でも、時間が経つと理解できてくるからもう……」

「うん。ヨシヨシ。頭を撫でてあげよう疲れたろう?」

ひんやりとした指が頭皮に触れる。ああ、死体みたいなこの温もり!


「まぁ、おれにはこうやって撫でる位しかできないよ。話を聞いた所で共感もできやしないからね。」

「いやいやいや、何を言う。充分充分。」


だって君は死ぬなとか言わないもの。
こうやって、頭を撫でられるだけで、ぐちゃぐちゃの頭がすいすい片付く。
わかるかい?これで ゛私 ゛が何とか形を取り戻すんだ!!


「ああ、ごめん。何かするなら、してどうぞ」

「何を。おれは特にする事なんか無いよ。ヨーシヨシヨシ、ヨーシヨシヨシ。」

「ふは、むつごろう?てか旋毛禿げる!」

「自己破産は御免だね!」


グシャグシャと掻き回すのをやめて ぽん、ぽんと一定のリズムで優しく叩く。それは心臓の鼓動と重なって まるでこの人が私の心臓を握っているような感覚になる。


ああ、なんてあんしんできる。



「お休み。疲れただろう。」

「お休み。もう疲れたよ。」






きょう にぎりつぶしてくれたらうれしいのに






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