「「「「明けましておめでとう!」」」」
「…」


今日はお正月、つまり1月1日です。朝起きて家族に新年のあいさつをしてじゅんと並んでお年玉をもらって、さあだらだらしようかな!とこたつに入り込んだところで鳴ったチャイム。お母さん今手が離せないから出てくれるー!?と聞こえた声にはーいと返事をしてがしゃりと開けた瞬間、

閉めた。


「ちょっと!なんで閉めるのさ!」
「…あれー新年早々幻覚かな」
「ちゃんと現実だよ」


光の声にそう呟くと馨に冷静にそう返された。その言葉に扉を開いてみると、袴姿の6人に着物のハルヒ(どうやら無理やり連れてこられたらしいハルヒはなんだかぐったりしてた)(…あたしもこうなるのかなあ、なんて)。っていうかなんだかこの感じ前にもあったような…


「…どうしたの、みんな」
「なにって新年の挨拶じゃないか」
「わざわざ来てやったんだろ」
「そんな当たり前だろ、みたいな言い方…」


けろっとそう言う環と偉そうに言う鏡夜に項垂れる。いやいや、新年の挨拶だっていっても昨日まで部活で会ってたじゃないか(まさかの31日まで部活があったんです)。それに明日からまた部活があるのに、わざわざ今日来てまでしなくても…、と、そこまで考えてた時にハニー先輩と目が合う。


「一緒に初詣行こうっ」
「はい、すぐ用意します!」
「…僕たちと態度違うくない?」
「違うくないわ一緒よ光っ!」


にこ、っと。ハニー先輩にそんな可愛く言われたら断ることなんてできないわ。走ってコートを取りに行って、初詣いってくる!と叫んで玄関に向かう。みんなと並んで歩いていると、急いだためコートだけだったあたしにモリ先輩がマフラーを貸してくれた。
ありがとうございます、と言うと頭をなでられる。



「みんな、明けましておめでとう!」



これからもよろしくね、と笑うともちろん、とみんなも笑ってくれた。
今年もいい1年になりますように。





***
明けましておめでとうございます!わたしもみんなで初詣に行きた(強制終了)