どっぼーん


小気味良い水しぶきが上がったのは2人が学校帰りにコンビニで買ったアイスを食べ終わった後のこと。


「………おま、何してくれちゃってんだよ」


全身びしょ濡れな彼はそれはそれは低ーい声で言った。


「だって暑いって言うから」
「だからっていきなり川に突き落とす奴がいるか!」


バカヤロウ!と言って立ち上がった彼はシャツの裾を絞っていた。そこに、


ばっしゃーん


もう一度、水しぶきが上がった。


「……何すんだよ!」
「私も暑かったからね」
「だから俺を巻き込むな。せっかく絞ったのにまたびしょ濡れだろが!」
「でも涼しくなったでしょ?」


彼を突き落とした張本人である彼女は青い空をバックに当然のように笑った。



D i v e !



20110508

高校3年の夏手前の2人です



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