「きぃちゃんきぃちゃんきぃちゃーん!」
「…」
「うわーん! きぃちゃーん、起ーきーて!」
「ん、なに」
「きぃちゃん! 聞いてー!」
「ん」
「さっきーテレビ見てたんだけどねー」
「ん」
「それが怖ーい話だったの。最初はーそんなでも無いかなーって思ってたんだけど」
「ん」
「最後の最後にすごーく怖くって!」
「そう」
「なんていうかーゾーッと、ズズズー、バッ!! みたいな感じで!」
「…怖いな」
「そう! 怖いのー! だから今日は一緒にー寝ても良ーい?」
「ん」
「あ、トイレもー付いてきてねー」
「なぜに」
「だって、きぃちゃん居たらーお化けもどっかに行きそーだから! ね?」
「まぁ良いけど」
「やったー! ありがと、きぃちゃん!」
「ん」
「…黙って聞いてれば君らはバカップルか」
「あ、マコっち先生」
「チッ」
「ちょっ、キヅル君、舌打ちは酷いんじゃない?」
「先生ーなんでー私たちがバカップルなのー? 付き合ってないですよー?」
「(思いっきり無視…)イヤイヤ、うら若き男女が一緒に寝るなんて、ねぇ? キヅル君?」
「話しかけんな、変態」
「(うわー何この扱いの差!)…ユワちゃん、君も女の子なんだからさ」
「どうしてー? きぃちゃんは友達だよー? 何がいけないんですか?」
「(…キヅル君、ガンバ)」肩にポン
「(ウザい)」
「なーに? 2人してー何コソコソしてるのー?」
「いや、なんでもないよ。てか、今更だけど何か2人一緒に住んでるみたいな感じだけど?」
「うん、一緒に住んでるよー」
「えぇ!? 何ソレ!?」
「っていうか私がー居候してるんだよねー?」
「ん」
「えぇぇ!…いいなぁ、キヅル君!」
「消えろ、変態」ギロリ
「教師にあるまじき言葉だねーマコっち先生!」ニッコリ
爆弾投下
(…2人とも、先生は傷付いたよ)
20100223