年末だよ、大掃除!
「窓拭きもお風呂も各部屋もキッチンも玄関も掃除終わったー!」
「お疲れ様」
「お疲れさま! じゃあ最後にコレも綺麗にしようか」
「コレって、ピアノの事?」
「うん、そうだよ」
「大して汚れてないと思うけど?」
「でも毎日練習に付き合ってくれてるんだから、ね? て言うか、私がやりたいの!」
「(そんな事だろうと思った)」
「部屋がピカピカなんだから、ピアノもピカピカのがいいじゃない?」
「詩恵がやりたいならやろうか」
「やった!」
2人でピアノのお手入れ
「うーん、でもやっぱり綺麗ね。さすが朔真」
「? 何それ?」
「朔真って自分の物に対しては几帳面でしょう? だからこのピアノもいつも綺麗だし、あの楽譜の山もちゃんと整頓されてるし。その他には無頓着だけどね」
「褒めてる? 貶してる?」
「んー、褒めてるかな?」
「褒められてる気がしないんだけど」
「まぁまぁ、拗ねないで。ほら、ピカピカになったよ」
「そうだね」
「ねー」にこにこ
「……」
「……」にこにこ
「…で?」
「ふふふふー」
「変な笑い方…」
「せっかく綺麗になったんだからピアノ弾きたくなったんじゃない?」
「…詩恵が聴きたいだけだろ」
「年末だから、もうーいーくつ寝ーるーとー の曲かなぁ。他に年越しの曲ってあったっけ?」スルー
「年越しっていうか正月の歌だけね、それは」←慣れてる
「うーん、何かないかなー何か聴きたいなぁ」上目遣い(無自覚)
「………(う、)」弱い
「朔真のピアノ聴きたいなぁ」
「…はぁ。分かったよ」
「やったー! 大掃除の疲れも吹き飛んじゃうね!」にっこり
「(なら、いいけどね)」
「夕飯、頑張って作るからね!」
「…楽しみにしてるよ」
「うん!」
20120329
季節外れだとかパターン化してる気がしたけど気にしませんよ、私は(´・ω・`)