朝のヒトコマ

「おはよう、詩恵」

「……」

「どうかした? 紅茶飲む?」

「不愉快な夢を見た」

「どんな?」

「…朔真が、」

「僕?」

「朔真が浮気した」

「………は?」

「ばかばかばか朔真! 浮気するなら隠し通してよ! 金髪美人が好きならずっとアメリカ行ってればいいでしょ!」うわーん!泣

「何言ってんの」呆れ

「どうせ私はキレイでもないし料理ヘタだし可愛げもないわよー! でもっだからって浮気しなくてもいいじゃない!」

「だから、」

「うう、私を置いてくの? あの人に本気になっちゃったの? もう私のことなんて嫌いになったの…?」涙目+上目遣い

「(可愛い…じゃなくて)…詩恵、ちょっと落ち着こうか」

「でも、でも」

「僕は詩恵を嫌いになってないし、置いてくつもりもない。もちろん浮気もしてない」

「え、でも」

「詩恵さ、始めになんて言ったか覚えてる?」

「えっと…?」

「不愉快な夢を見たって言ってたけど」

「あ。…え、じゃあ、アレは夢?」

「そう。だいたい僕が浮気なんてするわけないだろ」

「でもすごいリアルだったの!」

「リアルだろうがなんだろうが現実は違います」

「本当に?」

「本当に」

「…良かったよー!」抱きつき

「はいはい」頭なでなで

「もう、すごいビックリした!」

「僕もね」

「夢で良かった! 浮気したら許さないからね!」

「しないって。…あ、いいこと思い付いた」

「え?」

「僕が絶対浮気しないって思い知らせてあげるよ」

「え? ちょっ」

「どれだけ詩恵しか見えてないか教えてあげる」

「あの、朔真? この手は…?」

「手っ取り早いでしょ?」

「ま、まだ朝だよ? 起きたばっかだよ?」

「今日休みだし、いいよ」

「なにがいいの!?」


来た道を逆戻り


「あ。忘れてた。朔真、おはよう」
「…おはよう」



このバカップルが!って思いました笑


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