少年、留学ちょっと前


「もしもーし、少年?」

「何ですか、電話なんて珍しいですね」

「うん、そうだね。ねぇ今何してた?」

「スコアを読んでました」

「すこあ?」

「楽譜です」

「ふーん」

「…先輩?」

「うん?」

「どうかした?」

「ううん」

「…先輩は、何してるんですか?」

「さんぽ」

「散歩? こんな時間に?」

「え、今何時だっけ? 8時?」

「9時過ぎですよ。何やってんですか、こんな時間に」

「ふふ。心配?」

「……そりゃ。…どこにいるんですか?」

「少年の家の近くだよ」

「はい?」

「だからー、少年の家の近く。公園あるでしょ? そこにいるの」

「………」


5分後、公園にて


「何、やってんですか、ホントに…」

「あれ走って来てくれたの? ありがとう」

「…で、何ですか?」

「んー? 会いたかったから」

「は、い?」

「少年に会いたくなったの」

「………だからってこんな時間に」

「大丈夫だって」

「(脳天気過ぎる…)」

「少年は私に会いたくないの?」

「っ…そういう訳じゃ、」

「ならいいじゃない。私は少年に会いたくて、少年も私に会いたかった、でしょ?」

「…こんな時間に会いに来て、何されても文句言えませんよ」

「え? どういうこと?」

「……(ホント、脳天気。)…とりあえず送りますから、帰りましょう」

「えーもう?」

「そろそろ無理です」

「なにが?」

「僕の理性が」

「、え?」


少年、時々、狼


すみません、なんかすみません。思春期でもいいじゃない高校生少年!とか思ってすみません…。でもまだプラトニックだと思(殴)…すみません

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -