本編直後くらいの２人


「ねね、少年！　私の好きな曲弾いて！」

「はい？」

「だから、私の好きな曲！」

「…先輩の好きな曲を当てろってことですか？」

「その通り！　ささっ、弾いて弾いて！」

「…なんのヒントも無しに？」

「少年なら大丈夫！」

「（どっから来るんだその自信は…）大丈夫と言われても…」

「ねっ少年。私の顔見れば分かるでしょ？」

「（分かるかよ…でも）…」じっと見る

「？」

「………」じーっ

「しょ、少年？」

「もうちょっと…」←分からないと認めたくない

「？」

「……、もし」

「うん？」

「もし違ったとしても不満は受付ませんからね」

「…うん！」

「終わるまで静かにしててくださいよ」

「うん！」

「…にやにやしないでください、気色悪い」

「う、って失礼！」

「（クスッ）じゃあ始めますよ」

「うん！」



（たとえどんな曲でも、少年が弾くから好きなんだ、と言ったら。少年はどんな顔をする？）


あまーい（…）