「あれ?」


「あれ?」

目の前の男が声をあげる。
そして、きょとんと首を傾げた。

どうしたんだと男へ声を掛ければ、ただ不思議そうに唸り反対側へ首を傾げ直すだけ。

俺はそれ以上追及するのも面倒で、再び手元の紙へ視線を落とした。
しかし、それはすぐに男に拒まれる。

ダンッ!

「ッ?!」

俺の机を両手で思い切り叩かれて、柄にもなく体を跳ねさせた。
驚きながら何事だと恐る恐る顔を上げると、見上げた先には鼻息荒くも大真面目な顔で俺を見下ろす男。

「会長!」

これまた何か大事だろうかと疑う程に大きな声をあげられて、目を見開かせる。
戸惑いながらどうしたんだと先程よりも吃る口調で同じ問い掛けを返せば、男はまたも叫ぶように声をあげる。

「おれ!会長のこと好きかも!」

「…」

真っ赤な顔で興奮気味に俺への告白を吠える男とは反対に、俺は抱えた戸惑いや驚きをさっと引かせた。

──…この馬鹿は。

「…それ、昨日も聞いたぞ、バ会計」

「──…あれ?」

また、先程と同じように不思議そうな声をあげて、きょとんと首を傾げた馬鹿を見て、俺は小さく溜め息を吐く。

「あれー…?」

──…こんな馬鹿なとこが、好きだと思う俺も、大概馬鹿だ。




*……‥‥
ついさっき言った事も忘れちゃう大ボケ会計と苦労性男前会長。
こんな馬鹿過ぎて生徒会の仕事ちゃんとできてんのかっていうのは…まぁそこは、お仕事だけはきっちり出来る子という事で(笑)



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