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火影カカシと×××

ちゅっと濡れた音がしてカカシさんのくちびるが離れていく。貪るようなキスにぼんやりとした浮遊感を感じながらじっとカカシさんの顔を見つめた。激しく燃え上がる瞳の中の炎にほだされて、私の意に反して、変な気分になってしまう。

「火影室なのに……だめ…です……」

執務机の上に座らされたままキスされて困惑しながら「カカシさん……だめ…」と弱々しく抵抗するも、カカシさんはにやっと人の悪い笑みを浮かべてそんなあたしを見ている。

「火影室なんだから、火影様って呼ばないとやめないよ。」
「そ、そんな…」

今日はやけに意地悪なカカシさんにどうしていいかわからず口をつぐんでしまう。

それに、こんな……火影室の、しかもカカシさんが毎日使っている執務机の上でキスされて妙な気分になっているなんて、はしたなくて居たたまれない。そのうえ、火影様って呼べなんて、なんだかイケナイことをしているみたいで恥ずかしい。

「や、やめてください……火影…さま……」
「ん?聞こえないよ。」

カカシさんは満足気に口の端を吊り上げて意地悪な顔をしている。羞恥心に苛まれながら必死に絞り出した言葉を呆気なく無視されて、私は顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。

「ひ、酷い……!」

あまりの恥ずかしさで涙が込み上げてきた。
カカシさんは「ごめんね?予想以上に萌えちゃった。」と困ったように笑ってキスをした。

「……っんう……っは…ぁ……」

長くねっとりとしたキスを終えると、カカシさんの熱っぽく濡れた視線とぶつかった。
カカシさんはすっと私の頬に手を添えて親指の腹でくちびるを弄んだ。

「わたし……抱かれちゃうの……?」
「まさか。抱かないよ……」

カカシさんから目を反らせないまま、どきどきしながら言った。
口では抵抗していても、あんな執拗にキスを繰り返されて、私は期待していた。それに火影室なんて、ちょっとアブノーマルな雰囲気にも少なからずときめいてしまったいるなんて、どうかしている。

「犯してやるんだよ…めちゃくちゃにね。」

カカシさんはにっこり笑って言った。酷い冗談だ。それなのに私はどうしようもなく興奮していることに気が付いてしまった。たまにはこういうのも悪くない、かもね。