「うわっ」
「何だ急に」
「ブラのホックが壊れたっぽい」
「……」
「バチンっつった」
「もっと恥じらいを持てよ」
「ええ?」
「健全な男子高校生の前でブラのホックの話すんな」
「ああ、なるほど。ごめん」
「分かってねーだろ」
「御幸を男子としてカウントしてなかった」
「おいおい」
「ごめんって」
「こんなイケメン異性として見てねーってお前女として終わってるな」
「御幸のそのナルシスト具合もどうかと思うよ?」
「うるせーよ」
外れたブラが気持ち悪くて、立ち上がる。
「トイレ行ってくる」
「え、ノーブラ…?」
「ちっげーよ、直してくるの!」
「ああ…」
「想像すんな!」
「いやするだろ」
「お金とるよ」
「むしろ俺に払って欲しいくらいだよ」
何でだよ。
「もう面倒臭いなあ……また買わなきゃ……」
「デカイからすぐ壊れんじゃねーの?」
「セクハラ!」