「御幸、汗くさい」
「ウソだろ」
「ウソじゃないくさい」
「傷付くからくさいとか言わないで」
「エイトフォー貸す?」
「…おう」
「はい」
「……いやお前これなんの匂い?」
「ドリーミングガール」
「なんの匂いだよ」
「ドリーミングガールの匂いだよ!」
「体臭?ドリーミングガールの体臭?」
「何、文句あるの?いいじゃん多分美少女だよ、知らんけど」
「俺からドリーミングガールの匂いしたらなんか…」
「くさいよりいい」
「いやいやいや」
人から借りたものに文句言うとか生意気だ。私の好意をなんだと思ってるんだ。
「つーかお前これつけてんの?ドリーミングガールなの?」
「何か!文句!ある!?」
「ドラミングガールの間違いじゃねえ?」
「ゴリラじゃねえわ!!!!!」
ドラミングとはゴリラが体を叩いて音を出す行為のことである。