「おっ、玉子豆腐」
「え?御幸これ好きだったっけ?」
「いや別に」
みょうじの好物だな〜って思っただけ。
「うめーな」
「欲しいなら俺のあげようか?」
「いやいいよ。ノリいい奴だな〜」
「ノリは皆に優しいんだよ」
「倉持とは違ってな」
「んだとテメエ」
「うるっさいわ、黙って食えや!」
ゾノの怒号と米粒が飛ぶ。お前の声が一番デケーよ。
「そういや今日みょうじに保健室で会った」
「ふーん」
「なんやかんや手当てしてもらった」
「いいなあ」
「貴子さんの方が美人だろ。え、ノリああいうのがタイプなの?」
「えっ、いやっ、そういうわけじゃないけど。みょうじさん明るいし、楽しいだろ」
「アイツうるっせえぞ〜」
「御幸のその余裕の彼氏面がいっちゃんウザいわ」
女っ気がねえゾノからの嫉妬の視線を苦笑いで流す。ノリがそこそこみょうじに好感を持ってることは驚きだ。まあ、あの女、うるせーけどスゲー八方美人だからな。
「何でコイツばっか女子にモテんねん」
「顔だろ」
「世の中マジでクソやな」
「はっはっは、悪いな」
「お前キャーキャー言うてくれる女子おんのやから、みょうじくらい他に譲れや」
「逆にゾノはみょうじでいいのかよ」
「ええに決まっとるやろ!あそこまで気のいい巨乳なかなかおらへんぞ」
「確かに巨乳だけど」
「スゲーデカイ」
「巨乳」
「巨乳だな」
「ちょ、みょうじさんに失礼だろ」
「ノリはいい奴だな〜〜」