!下ネタ
「降谷ってデカイよな」
「あ〜〜風呂の時な。笑うよな」
「メガネしてなくても分かんの?」
「なんとなく、輪郭なら」
「ヒャハ、チ○コの輪郭とか!」
「…つーか、小湊って、あの弟の方な。…ついてんのか?」
「……」
「頑なに見せねえよな」
「 ついてないと言われても納得できそうだから怖い」
「ねえその会話ここでする!?」
隣に女子いるんですけど!いくら下ネタに寛容な私でもさすがに知り合いの下事情なんて聞きたくないよ!
「やだ〜、みょうじのえっち〜〜」
「聞きたくなくても聞こえてくるの!降谷君ってデカイの!?」
「そしてそこ掘り下げんのな」
「あ〜どうしよう、顔見たら絶対想像しちゃう……」
「お前……」
「引くわ」
「待って、引かないで倉持君!」
だって、そんなの、気になるに決まってるじゃない!
「寮とかでしてよ、そういう話……知り合いのチ○コのサイズとかさあ……」
「恥じらいもなくチ○コとか言うなよ」
「あ、やだ、私ったら」
「御幸のはスゲーぞ」
「こらこら倉持」
「す、すげーの?」
「みょうじも興味を持つな!」
「ごめん、思春期なもんで……」
私にはついてないから、気になる。一回男になってどんなもんか確かめてみたいという願望はある。
「みょうじは下ネタ嫌がらないよな」
「そうだね、得意だね」
「だから彼氏できねんじゃねえの?」
「?、倉持君、今御幸なんて言ってた?」
「はっはっは、都合が悪いとすぐ耳遠くなるな〜お前は」
聞こえません。
「でも、私が女の子女の子してたら、倉持君たちキョドっちゃうでしょ?」
「いやキョドらねえよ」
「私以外の女子とまともに会話してるとこ見たことありませんけど」
「……」
「……」
「野球部コミュ力ひっく!」
まあ、他のクラスの野球部はこの人たちほど酷くはないけど。ふたりとも、友達少ないからなあ。
「私は下ネタも得意ですけど、男女どの世代の人にも話題を合わせられるので!」
「コミュニケーションの神かよ……」
「コミュ神だコミュ神」
「あははは!崇めなさい!讃えなさい!」
「調子のんな!」
「ふひゃっ!ひゅらもひふん!いたい!」
「ヒャハ、うるせー口は塞いでやんよ」
「きすで!?」
「バカかオメーは」
倉持君に顔面を片手で掴まれた。痛い。
「はい、そこまでな」
「何だよ御幸、ヤキモチ?キッモ!」
「うるっせ」
「ヤキモチ〜?」
「うるせえっつってんだろ!」
「あいででででで!何で倉持君は注意だけなのに私には頭ぐりぐりすんの!」
というかちょっとは手加減して!すごい痛いんだけど!