「くらもちくん〜〜〜」
「何だよウゼェな」
「く、クリスせんぱいに、告白した」
「は!?」
「かもしれない……」
「はぁ!?」
「ど、どうしよう……どうしよう?」
「いやまず告白したかもって何だよ、どっちだよ」
「匂わす?匂わす感じ?よっぽど鈍くないと気付かれちゃう感じ?」
「どうせ言うならはっきり言ってこいよ!」
「それはハードル高い!ムリ!」
倉持君に報告というか相談したらイライラされた。舌打ちされた。つ、冷たい……。
「とりあえず、お疲れさん」
「待って、何でもう慰める体勢に入ってるの?」
「クリス先輩はお前にはムリだっつったろ……」
「まだフられてない!」
「時間の問題だろ」
「分からないよ!?え!?何でフられる方向で話を進めるの!?」
「泣くなよ、鬱陶しいから」
「泣いてない!泣いてないです!倉持君!ちゃんと私を見て!」
「つーかマジで好きだったんだな」
「え?…あー、前にもそんなこと言ってたね」
「ぜってーお前のそれは憧れだと思った」
「私の気持ちなのに何故倉持君が断定するのか……」
「それか、あのアイドルに騒いでる女みてーなやつのどっちかだと思った」
「そんな軽い感じで見られてたの?ショックだよ」
「ぶっちゃけ、どっちにしろ迷惑だろ。だから止めたのに全然聞かねーし」
「めいわ、め、めいわく?」
よ、容赦ねえ〜〜〜。泣きそう。倉持君に泣かされそう。
「まあ何にせよフられたら、俺んとこくんなよ。面倒くせえから」
「倉持君私のこと嫌いなの?」
「失恋中の女慰めるほど器用じゃねえんだよ、俺は」
「というかまだ失恋って決まったわけじゃないのに」
「そういうのは御幸が得意だから、御幸に頼め」
「聞いて!?」