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‡ S h o r t × s h o r t ‡

『ウェルヴちんと精霊さん』

大剣の精霊:
「………………おい、朝食を持って来てやったぞ」
←例の如く瞬間移動で“王女の間”へやって来る

ウェルヴ:
「……………………………っ!!??」
←ネグリジェからドレスへ着替え中

大剣の精霊:
「………………テーブルの上に置いておくので食せ」

ウェルヴ:
「あっ、あの、精霊…さん?
わたし、只今、着替え中なのですが?」

大剣の精霊:
「………………?
そんなもの、見れば分かる」
←ジーッと観察中

ウェルヴ:
「あわわわっ!(←慌てて身体を隠す)
なっ、何故、精霊さんが朝食をお運び下さったのですか!?
何時もわたしを起こしにやって来る、あの女官はどうしたのです!女官はっ!?」

大剣の精霊:
「………………その者は本日、発熱で休みだ。
故に、我がお前の世話をする様にと(召喚者から)告げられた。
……お陰で仕事が山積みなのだ」
←超・迷惑そう…

ウェルヴ:
「そっ、そうなのですか…。
あの、では、背中のチャックを上げて頂きたいのですが?」

大剣の精霊:
「………………何だ、それも女官の仕事か?」

ウェルヴ:
「はい。
わたしだけではドレスを着用する事が出来ませんから…」

大剣の精霊:
「………………ふむ、ならば仕方有るまい」
←渋々ながら、ウェルヴのドレスのチャックを上げてやる

ウェルヴ:
「あっ、有り難う御座います。
では、朝食を頂きます…ね?」

大剣の精霊:
「………………さっさと済ませろ」

ウェルヴ:
「はっ、はい」

− ウェルヴ食事中…… −

ウェルヴ:
「あの、精霊さん?
ずっとこちらを見ておられますが、もしや朝食をお食べになられていないのですか?
もし宜しければ、わたしの分をお食べになられます?」

大剣の精霊:
「………………我は精霊だ。
食事などせん」

ウェルヴ:
「そうなのですかっ!?(驚愕)
何も食べずによく動けますわね?」

大剣の精霊:
「………………人の様に弱くは出来ておらんのでな。
お前が朝食を済ませるのをこうして待っているだけだ。
四の五の言わずにさっさと食せ」

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