夜想曲の肥やしを整理しよう1
場人物
レッド:初代で黒髪赤目無口無表情マイペースを装備中
グリーン:初代で茶髪緑目で世話焼き
ファイア:リメイクで茶髪赤目でレッドの四つ下の弟でブラコン
リーフ:リメイクで茶髪紫目でファイアラブでグリーンの四つ下の弟
ナナミ:グリーンの姉でグリーンの四つ上
ブルー:オーキド一家が引っ越して来た四年後に引っ越してきた少女
    ファイアとリーフと同年齢



はじめまして@幼少期

グリーンが姉と弟と祖父とカントー地方の田舎町・マサラタウンに引っ越してきたのはグリーンが六つになった頃だ。
グリーンの両親は多忙で、尚かつ家を開けがちだったため、祖父のオーキドに三姉弟は身を寄せる事となったのだ。
車窓から見る風景は見慣れた密集した住宅街を抜けて、森に入る。
鬱蒼とした森は何とか車が一台通れる幅に最低限の整備をされていて、薄暗い森の中を抜けて行く。
運転しているオーキドの助手は祖父と色々と小難しい話を繰り広げていて、グリーンの耳を素通りするだけだ。
こういう時の祖父やその助手は集中していて、声をかけるだけ無駄な事をグリーンはよく知っていた。
車内にいる姉のナナミはまだ幼い弟のリーフの世話を何かと焼いていた。
引っ越しに散々泣いたリーフはナナミの膝を借りて、眠り静かだ。

「グリーン?どうかしたの?」
「さっきから、ずーーと森でつまんねーんだよな」
「そうね、でも後少しよ」

穏やかに姉のナナミはそうグリーンを嗜めた。
これから暮らす町___マサラタウンは自然豊かと言えば聞こえが良いが、ゲームセンターやフレンドリーショップすらないド田舎だ。
果たして都会育ちのグリーンが馴染めるかは謎である。

(というか、俺と同い年のヤツっていんのかな……)

町は過疎化進行して行き、子供の人数が十人もいないという話をテレビだったかで耳にしたグリーンはそう内心ぼやいた。
移り変わっていく風景を眺めながら、面倒くさそうに溜め息を漏らす。
ま、居ても仲良くなれるかは別問題だが。



***



いつの間には眠ってしまったグリーンが起きた頃、車はマサラタウンに到着した。

「おお、グリーン起きたのか?」
「うん。
 じーちゃんはどっか行くのか?」
「ワシはひとまず研究所の所に顔を出すつもりじゃ」
「ふーん」



つづかないよ!


掲載 141026
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