黒バスボツねた
●カタシロラプソディ
黄瀬→黒子な黒桃で森山←笠松かーらーの黄笠
ふとした拍子にお互いが男に片思いをしている事を知る
ふたりとも異性愛者だからって慰め合う二人
しかし黄瀬は段々黒子から笠松に本気になっていくが、笠松は森山が好きなまま
なんとか振り向いてもらおうと頑張る黄瀬の物語

形代:特定の人物の身代わり
ラプソディ:狂詩曲。自由な形式

あの人でないなら
誰でも同じ
と思っていた



俺は報われない恋をしている。
彼__黒子っちを好きになって早二年。
告げることのできていない恋心が俺の中にある。
誰かを本当に好きになるって知らなかった。
触れたくて触れたくて、気が狂いそう。
最初こそ、こんな感情はおかしい、気のせいだって思ってたけど。
ごまかすことなんて無理だ。
だって、黒子っちに触りたい。
その水色の目に写りたい。
その唇にキスがしたい。
何度夢の中でその細い身体を組み敷いて、暴いただろう。
数えられないくらいに、欲望の対象として、俺はヌいた。
そんな風になっても、黒子っちに告白できなかったのは、黒子っちに想い人がいることを知っていたからだ。
相手はバスケ部のマネージャーをしてる桃っちで、お互いを想い合っていることを、俺は気付いていた。
黒子っちと桃っちはとてもお似合いとゆうやつだ。
いや、そんなの言い訳だ。
黒子っちに、気持ち悪がられて、嫌われるのが怖い。
友人としてすら側にいられなくなるのが、どうしようもなく、怖かった。
こんな想いなら捨ててしまえたらよかったのに。
みっともなく、ずるずると手元に持ち続けたまま、気付くと黒子っちはバスケ部を去っていた。
俺は黒子っちが受験しなそうな他県の高校にスカウトされて、進学した。
そこで俺と同じような人に出会ったのは幸運なのか分からない。



「センパイは、森山センパイが好きなの?」
そう俺が踏み込んだ話題を出したのは入学してから半年近く、経過した頃だ。
一応疑問系の形だったけど、俺はある種の確信を持っての言葉だ。
センパイ怒るでもなく、否定するでもなく、表情を無くしていた。
あぁ、やっぱりね。
センパイが森山センパイの背中を見る時、切なそうな顔をしていることがあった。
ナンパに誘われる時、笠松センパイの目は何処か堅く、寒そうだった。




141002 掲載
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -