一周年記念 その一



薄暗い地下で僕はデュエルディスクをはめたまま、目を閉じた。

爺ちゃんにもらったパズル。

そこに君はいた。

最初は気のせいかなって思っていたけど、確かにここにいるんだって感じた。

お互い会話が出来るようになって、仲良くなった。

君のおかげで友達ができた。

君がいたから、僕は強くなれた。

君がいたから、とても楽しかった。

目をゆっくりと開けた。

向かい合うように立つ君。

僕は覚悟を決めたよ。

紅い瞳と視線が絡んだ。

ねぇ、もう一人の僕。

大好きだよ。



「デュエル開始!」


The dice is cast




だから全力で君に勝つ。




下書き 110725
掲 載 110811
再掲載 111218
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