*別体設定
『人は幸福を探し始めると、たちまち幸福を見つけられない運命に陥る。
しかしこれには不思議はない。
幸福とは、あのショーウィンドウの中の品物のように、
好きなものを選んで金を払えば持って帰れるというものではない』
byアラン
それは何気ない日曜日だった。
季節も五月の半ばを過ぎた頃は本当にすごしやすい。
吹く風も穏やかで気持ちのいいものだ。
「相棒?昼飯にしないか?」
一緒に暮らしているもう一人の僕が台所から僕を呼ぶ。
ベーコンが焼けたいい匂いがお腹の空きを思い出させた。
「ほら、早く。冷めちゃうぜ」
ダイニングからやって来たもう一人の僕が迎えに来た。
手に持っていた本をそのまま閉じて君に抱きついた。
「相棒、どうしたんだ?」
「ううん、ただ___」
幸せだなって思ったんだ。
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(ねぇ、この後一緒に出かけようよ)
(いいぜ、どこに行こうか)
(この間、新しいパック出ていなかったっけ?)
(じゃあカード屋をよりつつ、買い物に行こうか)