不意打ちのキス


黄笠成立済み 




いつもキスは俺から。

いや、別にしたいからいいんスけどね。


「センパ〜イ」

「……なんだよ」


本日は俺の部屋でイチャラブしてやるッス!って、決心したものの……。

センパイは俺を無視して月バスに夢中ッス。

今話し掛けてもすっごくめんどくさそうな反応で、ちょっと落ち込む。


「センパイからキスして欲しいッス」

「は?」


ひっくい声で嫌そーな声をセンパイはあげた。

そんなに嫌っスか?

内心落ち込みながらごまかすように笑った。

俺も月バスを手に取って読む事にしたら__。


「きーせ」

「なんス……」


ちゅっと可愛らしい音がして、直ぐに離れたセンパイは視線を逸らした。

これって……。


「これで、いい、だろ」

「…………はいッス」


センパイが可愛過ぎて、俺、死ぬかもしれないッス。

ほんもーッスけどね。

俺も熱を持った頬を隠すべくセンパイとは反対側に顔を背けた。





【好きすぎて死にそうな5つのお題】
シュッレーディンガーの猫様よりお題拝借
下書き 140306
掲 載 140314
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