*塾の日


山本武24歳、独身。職業プロ野球選手。
この歳になって塾に通い始めました。
ずっと野球と獄寺一筋で勉強なんかしてこなかった俺が、今更塾に行かされるなんて……。
切っ掛けは小僧の一声だった。
『頭の悪いマフィアがボンゴレのボスや幹部ってのは見下されるぞ。京子や、獄寺なんか特に愛想尽かしそうだな』
獄寺に愛想尽かされるなんて、俺、死んじゃう。どんなことよりも耐えられねえし、そんなことなったら獄寺に酷いことしちゃいそう。
って、獄寺に泣きついた。
獄寺は心底呆れた顔で、じゃあここ紹介してやる。と、塾のチラシを俺に渡した。何でもボンゴレ系列の塾らしいけど、聞いたことないし、しかも書かれてる地図ボンゴレ本部の敷地内だし、それに何で獄寺がこのチラシ持ってたんだ?
と、疑問を抱きながらも来てしまった。
塾の場所に入ったら、看板が2つあった。
天国か地獄か……。
そりゃ天国!っていきたいとこだけどなあ…。って、地獄の獄って獄寺の獄なのかー。
「獄寺の字入ってっし大丈夫な気がする!」
地獄で!
俺は地獄の看板が立っている扉を開けた。
「へえ、お前地獄、選んだの?」
「えっ!ご、獄寺あ!」
目の前には部屋全体を埋め尽くすようなデカイベッドと、その上にバスローブ姿の獄寺がニヤリと笑っていた。
会いたかった〜と獄寺に抱きつくと、獄寺が受け止めてくれる。
「なんで地獄、選んだんだよ。ぜってーお前天国選ぶと思ってたのに」
「獄寺に導かれたんだぜ?」
「はあ?」
「んで、獄寺は何教えてくれんの…?こーんないやらしいところで」
獄寺が俺の首に艶かしく腕を回して、後ろで交差させる。
「んー、こーんな所だから、お望み通りいやらしいこと?」
「えっ!マジで?!」
「でも、教えるのはお前だぜ?」
ごくり、と喉を鳴らして、獄寺を押し倒す。
獄寺が照れて、ふい、と顔を背けた。
うわーさっきまで妖艶だったのに、すっげーかわいいんですけど……!こういうところだよ!獄寺っていっつも俺のツボついてくるんだもん!
「じゃあ保健体育教えてやるよ、実践でな」
あーマジで天国!こんな塾だったら毎日通うのにな!

一方ツナの場合……
「何が天国なんだよ!」
「ボスが泣き言言うな。天国なんて甘っちょろいとこ選ぶからだ。自業自得!」
「リボーンのスパルタ教育なんて思わないだろ普通!」
「山本は地獄を選んだぞ。流石だな」
「えー…どうせ獄寺君絡みでしょー……」
ツナ様正解。


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -