「なぁ、文次郎」
「ん?」
「俺の事、好き?」
「……」

唐突な俺の言葉に、文次郎は算盤を弾く手を止めて、パチパチと瞬きを繰り返した。

「なんだ、いきなり」

だって文次郎、なかなか言ってくれないんだもん。

「俺はメチャクチャ好きだけどなぁ」
「…よく恥ずかしげも無く言えるな、そんな事」

真っ赤になりながらゆっくり目線を逸らせて、それから再び算盤を弾き始める文次郎。
そんな仕草も可愛いと思ってしまう俺は、傍から見れば少し変なのかも知れない。

だが、可愛いものは可愛いのだから仕方ないだろ?

普段なら、そんな可愛さに免じて引き下がるのだけれども。

今日はちゃんと。
言葉が欲しい、かな。

「いま答えてくれたら、しばらくは聞かないから」
「嘘つけ、甘えん坊。大体、言葉にしなくても分かってるだろ?俺は、」

文次郎がチラリと顔を上げ、一瞬だけ目がかち合った。




「…好きな奴の隣が、一番落ち着くんだよ」




………。

「文次郎おおおお!」
「こらバカ、離せ!まだ計算途中だ!」

真っ赤になりながらすぐに目線を逸らせて、それから再び算盤を弾き始めようとした文次郎に、俺は勢いよく抱きついた。







幸せいっぱいな犬猿で幸せな私…///
サイト開設記念に頂いてしまいました!!
かまって食満さん可愛いなぁもうっ! そして、なんと言っても、文次郎!が!男前〜〜〜!!!ひぃぃ///かっこいいぃ/// …これは、攻食満さんですら孕むんじゃないかと。←
私のツボを的確に突く素敵小説、本当にありがとうございました!!(^^#


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