「ちかちゃん、なにしてるの?おえかき?」

「ちー、ゆきもおえかきすゆ!」

「これ、ゆきむら。じゃまをするでない」

「さんきゅ、元就。ゆき、ちょっと待ってなー」

「もとなり?」

「もとちかはせっけいずを書いておるのだ」

「せっけい、ず?」

「お家とかを建てる時、迷わないように地図を書いておくんだよ」

「菜緒ちゃあ!」

「あっ、ゆきもだっこ!菜緒、ゆきもだっこのー!」

「はいはい、ゆきくんおいでー。りっくん、首にしがみつくのは勘弁して〜。普通に抱っこさせて〜」

「我は背中ぞ」

「え?…おっ!?ああ、びっくりした!小太郎ちゃんかー!」

「(うにうにうにぐりぐりぐり)」

「あははは、こーちゃんくすぐったいよー」

「ゆきもぐりぐりぃ〜」

「ああん!さんにんともずっこい!」

「おまえはいつも抱っこしてもらっておろう」

「ぷぅうううう!!」

「むくれんなって。おら、佐助は俺の膝にきな」

「ひょっ!?わあ!ちずおっきいー!」

「特等席だぜ」

「何をしてんだ」

「小十郎さん」

「こゅー!こゅぅうう!!」

「こじゅうろう!かたぐるまだ!」

「はい、こぶたちゃん二匹パース」

「おう。で、どういう状況だ?」

「元親くんがお仕事中?かな?」

「んや。仕事じゃあないんだけどな」

「ふうん?」

「小十郎はやっぱ政宗と同じ部屋がいいよな」

「ん?まあ、そうだな」

「元就は書庫欲しいだろ?」

「ほし!い!!」

「ちびどもにはプレイルームいるだろー。政宗と信玄のおっさんは映画観るの好きだし…」

「あ、もしかしてこれ」

「そ、未来の家。いつか俺が建ててやる」

「きゃあ!元親くんかっこいー!」

「はっは!もっと言えもっと言え」

「ほう…大したもんだな」

「元親くん、小太郎ちゃんと氏政のおじいちゃんのお部屋もね」

「おう!そうだな!」

「……!!」

「うふふ、お礼は元親くんにね」

「ちーちゃ、おれさまと菜緒ちゃんのおへやはー?」

「書くぜー。どんなのがいい?」

「えーっとね、ふたりでずっといっしょいれるおへや!らぶらぶするの!」

「らぶらぶするの、ってお前な…。ある程度年齢いったら個別の部屋で…ん、そう考えたらプレイルームもすぐ要らなくなるか?」

「あ、でも子どもが生まれたら結局必要になるじゃない」

「それもそうだな。…よし、菜緒、頑張るぞ」

「いやん、元親くんったらあ」

「「「「???」」」」

「…てめェら、ガキの前で下世話な話すんじゃねえ」

「「はーい、ごめんなさーい」」


ぎんいろまぶしいみらいのちず




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