すやすや寝息を立てるあきちゃん。でも、おれさまはまだ眠たくなくて、背中をとんとんしてくれていたあきちゃんの手をそっとどける。
お布団から顔を出したら、ひんやり冷たい空気にお耳がぶるってした。いつもはあきちゃんにぎゅうしてもらって寝るからあったかいの。
おっぱいやわわかくてね、おれさまだいすきなの。ふわふわほかほか。ちゅうってやったら、あきちゃんにコラって言われて尻尾ふにふにされるけど、でも怖くないからついぺろぺろふにふにしちゃう。
さっちゃんの甘えんぼーって言われるけどね、それでもいいもん。おれさまあまえんぼだもん。
その時、あきちゃんがゆっくりゆっくり頭なでなでしてくれるのが気持ちいいの。
あきちゃんのなでなでが恋しくなって、もっかいおっぱいにもぐろうかと思ったけどガマンガマン。おれさまにはやらなくてはならないシメイがあるのです!
あきちゃんのお顔のよこにすわって、じっと見つめてみる。ほんのり開いたおくち。いつもおれさまにちゅうしてくれるぷるぷるのくちびる。
あきちゃんは好きなひと同士じゃないとおくちのちゅうしちゃいけないって言う。
おれさまはあきちゃんがすきなのに。
あきちゃんもおれさまがすきなのに。
べろの先っぽで、ぺろっと舐めてみる。あきちゃんがくすぐったそうにしたから慌ててはなれた。だいじょうぶ、おきなかったみたい。
もう一度、お顔のそばに寄っていく。あんなのはちゅうじゃない。ちゅうはもっとやわわかくてあったかい。
夜みたドラマのおとこのひとと、おんなのひとを思い出す。おとこのひとがおんなのひとのおくちをかぷんしてた。
薄く開いたおくちにそっと近づいて、ゆっくり、ゆっくりとおくちを合わせる。ふわっとして、じんわりあったかい。
…きもちいい。
ちょっとはなれて、もういちどおくちをかぷんする。あきちゃんのくちびるをおれさまのおくちではさんで、そのままふにふにしたら触れたそこがビリビリしてる気がした。
じんわりお顔とからだがあつくなる。おれさまはやめられなくて、ずっとあきちゃんのおくちをかぷんして、ふにふにしていた。
おれさまは、あきちゃんに、ひみつのちゅうをしてる。
いけないことのような気がしたけれど、でもそれ以上にあまくてドキドキしてしかたなかった。