3日目


同棲、いえ監視を勤めて早1ヶ月、私はようやくゼブラさんに慣れてきた。自分から普通に話しかけれるようになったんです。あ、元から話しかけれたけど、こう、びくびくしながらだったから。そんな私も今ではトリコさん達と同じようにゼブラさんに接する事が出来た!人間、やっぱり慣れですよね!と夕飯の時ゼブラさんに言ったら、「知るか」と言われてしまった。すかさず謝ると、ゼブラさんが不機嫌そうに私を見た。申し訳なくてもう一度謝るとさらに不機嫌になった。あれ、私謝ってますよね。どうしてそんなに不機嫌になるんですか。


「ゼブラさん?」

「だから、それ止めろっつってんだろ」

「え、な、何をですか?」

「すぐに謝るのをだ」


え、無理ですよ。私の癖みたいなものですから

そう言えば深まる眉間の皺。ひいぃぃ。そりゃ、しつこく謝れれば煩いと思うけど、ゼブラさんはむしろ謝らないと後が怖い。


「お前、この前オレに慣れたとかほざいてなかったか?」

「そ、それとこれとは話が別で、」

「何が違うんだ」


慣れたっていうのは、その、話すとかそういうので。私だって謝るのが好きな訳じゃない。でも、でも!


「ゼブラさんが怖いんです」


あ、やばい口に出た。うあああっぜ、ゼブラさんがものっすごく不機嫌というか気にくわねぇって顔をしてる・・・!


「ゼブラさん、その、怖いっていっても、オーラとか雰囲気がです!」

「あぁ?」

「ぜ、ゼブラさんは優しいって分かってるんですけど、存在がこう、寄り付きにくいんですよ・・・」


分かって欲しい。もう犯罪者っていうような感じが出てるんですよ、ホント。それにゼブラさん短気だから、怒らせると思うと余計怖い。


「・・・っち」


舌打ちをして、ゼブラさんは食事を再開し始めた。ああ、ごめんなさいゼブラさん。
でも、でも私これでも


「ゼブラさんのこと好きですから!」

「、ぶっ」


うぇえ、ふ、吹いた!?


・・・・・・・・・・・・・・・あ


「違います違います違います今のは別にそんな意味で言ったんじゃなくてですね」

「っチョーシにのんな!!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁごめんなさいごめんなさいぃ!」


やっぱりまだ慣れてないかもしれないけど、ゼブラさんとの会話は楽しいと思う。…少しだけ。