新しい季節、春の訪れ
>>> すずside.


桜舞散る季節の春
私は今日から高校生になる
真新しい制服も少し大きくてこれから始まる、って思うとドキドキした

「おい、すずこっちだって」
『あ、待って凛っ』

幼馴染の凛は今年3年生
優しくて兄みたいで大好き
今だって迷った私を教室まで送ってくれてるし
不安で不安で仕方のない高校生活だけど凛がいるし頑張ろうかな、

「ここ、お前の教室。もう迷うなよ?」
『うん、ありがとう凛』

"じゃあ、また放課後"と言って3年の階に戻っていく凛の背中が見えなくなるまで私は手を振っていた

「すずー!!」
『あ、江ちゃん!!一緒のクラスだったんだ!!』
「よかったー・・・。あ、もう始まるね。席戻ろっか」

私の席は1番後ろの窓際で大きな桜の木が見えていい景色
すると、私が座った途端に数人の女の子に声をかけられた
髪の毛いじってお化粧して、って言うイマドキな女の子が数人
すごく興奮気味に話しかけてくるものだからかなり動揺した
こういうの慣れてないんだけどな.....、

「ねぇねぇ!!さっき松岡先輩と一緒にいたよね?!」
「仲良いの?!羨まし〜っ!!!」
『え、っと・・・あ、その・・・』

極度の人見知りな私は言葉が出てこないし混乱して頭がぐるぐるする
あたふた慌てながらもなんとか言葉を探すけどやっぱりでてこなくて、
どうしよどうしよってなってる私を見た江ちゃんが立ち上がった瞬間、

ガラララララ.....

「おはよう、出席とるぞー」

担任の先生が来た
図体のいい人で手が塞がっているのかドアを足で開けている

「あー・・・、先生来ちゃった」
「また話聞かせてねー」

入ってきた先生を見て女の子達は席に戻って行くのを見て江ちゃんと私はほっとした
こ、怖かった.....。その子達を見るのが怖くて窓から外を見ていると凛と遥と真琴を見つけた
授業サボってるのかな、
じーっと見ていると凛が振り向いて私に微笑みかけ手を振ってくれる
それが嬉しくてふふふ、と笑っていると先生に怒られた

「御鹿!!始まって早々余所見は関心しないぞ!!」
『、っ!!!・・・す、すみません』

チラっと横目で外を見ると凛を始め、遥も真琴も笑っていた

『(くそぅ・・・)』

あとで絶対文句言ってやる!
覚えてろばかりんめ.....っ、



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