好きなら嫉妬するに決まってるッス


『おっも...っ、
こーいうのは男子に頼めってーの...!』

愚痴々言ってる私は今プリントの山を運んでる途中で
これを4階の資料室まで運ばなければならない
力仕事は男子に言えばいいのに.....

『うぇ、階段きっつ...、っわぁ!』

やっば、プリント落としちゃったよ
もー、本当にめんどくさ!

『うっわー、まじで最悪だわ』
「はい、俺も手伝うよ」
『え、ありがと!助かるよー』
「これ資料室までだよね?」

面倒事を手伝ってくれる救世主は
こんな学校にもいるらしい
感動してますよ、本当に!
.....でもごめん、名前知らないや





『ついたー!
本当にありがとねー!』
「いや、全然いいよ
助けになれて良かった」

ガラララララ....

『、え』
「あっれ、すずっち!
こんなところでも会っちゃうなんて運命ッスね!」
『な、なんで資料室から涼太が...』
「あ、俺も先生に頼まれて来たんスよ
、.......てか隣の人だれッスか?」

やっぱりそうくるか、そりゃきますよね
おぉ...めっちゃ睨んでるよ
名前すら知らないけど私を助けてくれたんだよ
、って言ってもこのわんころには通じないか...

「あんた、すずっちの何なんッスか」
「何って、困ってたから手伝っただけだけど、」
「じゃあ、もう用はないッスよね、すずっち行くッスよ」

ずるずると引きづられながら後ろを向くと
驚いた表情をする彼が見えた
名前、聞いとけばよかったなぁ

「ねぇ、すずっちは俺のこと好きッスか?」
『うん好きだよ、じゃなきゃ付き合ってないし』
「じゃぁなんでアイツと一緒にいたんスか」
『手伝ってもらっただけだって、なに嫉妬?』

それが図星だったみたいで涼太はぴたり、と足を止めた
いやぁー、可愛いなこのわんころ

「俺はすずっちのこと愛してるッス
....知らない男といたら嫉妬するに決まってるじゃないッスか」
『.....なぁに心配してんだこのやろー!』
「うおっ!、いきなり抱き着くとかすずっちまじ可愛い」
『私だって愛してるし、変な心配しないでよねー』
「.......、....もうまじ好き大好き」

あれ、なんかいつもより甘々だ
ちゅっちゅちゅっちゅされるのも嫌いじゃないし
まぁ、いっか!




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