今日は最悪な日だ。




星座占いでは最下位



【嫌いな人ととぶつかっちゃうかも


でも嫌い嫌いも好きの内♪】



なんてウザいお告げをいただいてしまった




そしてこの占いが的中して



席替えで隣になったやつが学年一の秀才、竜ヶ崎だった




嫌々席を移動する




「おや、あなたが僕の隣ですか



まぁ、勉強の邪魔にならないよう努めてください」




『(うっぜぇぇぇぇぇぇぇえええええええええ!!!!!!)』





って、叫びたかったが、ここは我慢




本当の地獄はここからだった




私が大嫌いな数学の授業



やっと問題が解けて喜んでいる私に




"そこ、間違っていますよ"




なんて、数学よりも大嫌いなお隣さんからの指摘





「そんなややこしい解き方しなくても



この公式を使えば、・・・ほら短時間で早く解けます」



『お、おぉ・・・』




悔しいが分かりやすいし私のは効率の悪い解き方なのがすぐわかる




「・・・あなたさえよければ、



僕が数学教えて差し上げないこともないです」




『・・・なにそれ、言い方ムカつく』




素直じゃない言い回しにクスクスと笑った




「で、では、放課後にでも」




赤くなった頬を隠すかのようにメガネをクイ、っと上げた




『しょーがないから、私に勉強教えさせてあげる』





お互いの顔をみて笑いあった





【嫌い嫌いも好きの内♪】