北条氏康


役者:黝(あおぐろ)様

出没時刻:大体宵四つから

装い:3衣装。時に着流し等

登場:(風は凪、くゆる紫煙は静かに外気に溶け抜けるような青き空に定めた視軸を川面に沈むぴくりとも動かぬ釣竿の先に移しては胸中表す舌打ちを零し傍ら白き被毛へと横目に流せば城を抜け出した己に付き従う白狼が一匹伏せの姿勢を崩さぬ侭に尖った耳先を僅かに動かすのみ閉じられた瞳が向けられる事無く唯、気の済むまでとす態に面白くも無いと口角を下げ鼻先で一蹴。左手に持ちし煙管に唇を寄せ深く吸い込む妙薬、吐き出す呼気に混ざる名残りが消え失せるより早く不意と顔を上げ灰の鋭き瞳が森林の先を見詰める様に重い腰を持ち上げ、竿より持ち換えた仕込杖を携え其の先に向かうは単なる興味か言い知れぬ警戒か。らしくも無い行動に具足と首元の鎖がシャラリと音立てる事にすら鋭敏に反応す肌、草踏む乾いた音が止まれば眼前には燃え揺れる篝火が様に全身粟立つ皮膚は否定出来ず自然持ち上がった口端)面白ぇ…鬼が出るか蛇が出るか――ド阿呆共への土産にして遣らぁ。(凪いでいた筈の風が強く吹き荒び紅き火花を散らす篝火の横を半身ずつ黒と朱に染められた羽織の裾を翻し煙管から長く棚引く紫煙を己の存在の名残りとし門の内へ)


<人物紹介>
相模北条家当主。相模の獅子。身長193cm。
毒舌家。大胆不敵。剛毅果断。獅子奮迅。義気凛然。経世済民。




戻る



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -