あー、眠い。昨日はぐっすり寝たはずなんだけどなあ。眠い。 「おはよう!」 『…!』 「眠そうだね、」 『やっぱそう見えますか、』 「うん、とても」 声のした方を見ると先輩だった。挨拶も疎かにたわいもない話を続けた。 「…そう言えば、解決したみたいだね」 『なん、で』 「分かるよ、私は」 悪戯っぽく先輩が笑った。そうでした、と笑い返す。 「よく頑張ったね」 『先輩、』 「でも、ちょっと気にしてるんじゃない?」 鬼道くんとか、帝国の仲間とか、と先輩が続けた。…この人は本当に察しが良いと言うか…思わず体が固まった。 『ああ、まぁ、はい』 「大丈夫だよ。彼らはきっと優しいから」 『先輩、』 「ただの勘だけど!」 『先輩の勘はよく当たりますからね』 「ふふ、それから、」 『それから、?』 「監督!冬海先生はもういないじゃない?」 『ああ…』 其処なんすよねえ、と溜め息混じりに言った。 『円堂が雷雷件のおじさんに交渉中らしいですけど中々難航で』 「ふむ、まあ大丈夫でしょうね。響木さん元イナズマイレブンだし」 『…相変わらず凄い情報網すね』 先輩が言うとなんか安心 (私の胸の引っかかりはこれだったのね) さらりと流したけど今結構な情報があったような |