プロローグ

俺、毎沢日知は両親の仕事の都合で高校入学後わずか1ヶ月で転校をすることになった。
最初は祖父母の家にお世話になりつつ、地元の公立高校へ通うはずだった。

けど、直前になって祖母が足の骨を複雑骨折して入院することになってしまったために予定を変更せざるおえなかった。
両親と住んでたマンションは解約してしまったし祖父母の家は俺の面倒をみる余裕もなくなったしで行き場を無くした俺は『七曜学園』という近くに出来たばかりという私立校を知った。

全寮制で編入試験も手続きも楽な上に試験合格後すぐに編入することが出来るという、滅茶苦茶好都合なその学校に行くことになるのはもはや必然に近かった。
両親も祖父母も時間も暇も無かったため、すぐに承諾した。

見た目も頭も性格も普通だと、漫画なら完全にコマの隅に見切れてる名前も特徴もないクラスメートAのような存在だと自他共に認めてるし、特に人見知りとかもないし、どんな学校でもやっていける自信のあった俺は完全に油断してたんだ。
そう、例え俺に問題が無くても周りに問題のある奴しかいなかったらどんなに自信があっても全く意味が無いなんて、この時の俺は考えもしなかったんだ……。



まないたと鯉
(それはきっと、思ってる以上に素敵な運命)





−−−−−−−−−−

プロローグ的な感じで。
少年Aな主人公、毎沢日知の一人語りにしてみた。



[ 1/1 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -