頂き物 | ナノ




ありがとうございましたー、と間延びした店員の声が自動ドアに遮られて聞こえなくなる。春の心地よい風に後押しされて目的地へと歩む。さっきの店員が男だったのが救いだった、と僅かばかり火照る頬を掻いた。青いリボンで飾られた白く小さな箱を送る相手を思えばあっという間に顔に出てしまう。だがそれは仕方がないことだ。誰しも人が喜ぶ顔を想像すればそれがそのまま表情にうつってしまうだろう。笠松もまたその一人だった。

「喜んでくれっかな……」

たかだかプレゼント一つに悩むなんて自分らしくないと一度首を振れば、もうそこには海常を引っ張ってきたキャプテンしかいなかった。ごちゃごちゃした考えは心の中に埋めてただひたすら贈り先の家を目指した。

(詰め込み立方体)





―――
るーちゃんより誕生日プレゼントを買う笠松先輩!ありがとうございます!!

「笠松さんと誰か、なのでお相手はサクちゃんでも黄瀬でもご想像にお任せします!」とのことでしたが、自分で想像したら(鼻血による)出血多量で天に召されそうだったので黄瀬くんに置き換えました。やっぱり私、るーちゃんの文章好きだわ…先輩可愛いのに男前すぎるぜ…

るーちゃん本当にありがとうございます!大好きですぞ!!!




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