あぁ、なんだか機嫌が悪いな。 登校中、日向は横を歩く伊月を見て思った。いつもと変わらないように見える涼しい顔は、僅かながら強ばっている。 寝起きでちょっと気分が低いのか。朝から嫌なことがあったのだろうか。それとも忘れ物に気付いてしまったのか。 「そうそう日向。昨日さ、古典の予習に掛詞あっただろ?あれで新しいダジャレ思いついたんだよ!」 そんな心底どうでもいい報告を嬉々とした様子でしてくるが、やはり無理をしているような翳りが見える。 「お前、なんかあったのか」 「え?何、いきなり」 「……機嫌悪いだろ」 「…ズバッと来るなぁ日向は」 自覚はあったのだろう。伊月はそう言って、困ったように弱々しく笑った。きっと女子達はこの顔に騙されるんだな、と、日向は頭の片隅でぼんやり思う。 「んー、まぁ、ちょっとね…」 「八つ当たりとかすんなよ」 「しないよ。日向じゃあるまいし」 「あァ?!」 「ほら、そういう所」 打って変わって面白そうに言われ、今度はこちらがムッとした。 「日向が手でも繋いでくれたら、良くなるかも」 「……一瞬なら」 「…いいの?」 伊月の驚いた顔に、そっちが言ったんだろ、と心の中で呟き荷物を持っていない手を取る。そして一瞬、ほんの一瞬力強く握り、直ぐに離した。 「…早すぎなんだけど日向」 「一瞬つったろ」 朝練前の人が少ない時間帯とはいえ、他人の目があるのにずっと繋いでなんていられない。 「あぁでも、今日はなんかいいことありそうだな」 けれど、伊月の気分が少しでも上がるのならこのくらい幾らでもしてやろう。 日向は緩やかに微笑む彼を見て思うのだった。 ――― はーちゃああああん!!!そうだ私ラストティーンだ!!!来年は20、とか…きも…… そんなわけではーちゃんから頂きました貰っちゃいました月日プレゼント!!無器用なりに恋人慰めようとする日向さんとか可愛いよね!それで機嫌直しちゃう伊月さんは日向さんにベタぼれだよね!結論:月日っていいよね!! もうはーちゃん大好きでっす!愛しとります!!面白いし楽しいし、何より天使だし!! 本当にありがとうございましたたたあああ!!! [back] |