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愛って、なんだろう。

一体何のことを愛って言うんだろう。何がどうなったとき、何をどう思ったとき、愛になるんだろう。

別に、愛されずに育ってきたというわけではない。むしろ愛情たっぷりだ。でもオレには愛ってもんがよく分からない。



ごめん、訂正しよう。オレは恋と愛の違いがよく分からない。どっかで「恋は一人で、愛は二人で育てるもの」って聞いた覚えがあるけど、それも境目が分からない。片想いは恋、両想いは愛?両片想いってやつはどうなるんだろうか。両想いだと分かった途端に恋から愛に変わるんだろうか。それとも付き合い始めたらだろうか。

とにかくオレが知りたいのは、どうしたらオレの真ちゃんへの気持ちが恋から愛に変わってくれるのか、ということだ。



そう、オレは真ちゃんが好きなんだ。




「高尾。」

「おー真ちゃんどしたんー?」

「用がなければ来ては駄目なのか」

「いや全然!あ、もしかしてオレに会いたかったとか!?真ちゃんったらかわいい!和成うれしい!」

「黙れ、気色悪いのだよ」


真ちゃんにいつ好きだと言おうか、オレは迷っている。普通は同性に惚れたら自分の頭を疑うか諦めるかするのだろうが、オレはそんなことをする気はさらさらない。オレが真ちゃんのことを好きなのは間違いないし、最初から諦めるなんて性に合わない。振られたら振られたでいいんだ。オレはこの気持ちを伝えられたら、それで十分。




言ってしまおうか。






「ねぇ真ちゃん?」

「何だ」

「今からオレすっごく変なこと言うけど、いいかな?」

「お前が変なことを言うのはいつものことだろう」

「ちょ、ひっでぇ真ちゃん!」

「それで、何なのだよ」

「あ、うん、あのね真ちゃん」


あれ、声が震える。普通に言えると思ったのに、大事なところで緊張してんじゃねーよオレ。とにかく、言わなきゃ。




「好き、だ」




言った。いつものように言えただろうか。声はちゃんと出せただろうか。顔は赤くなっていないだろうか。真ちゃんに引かれていないだろうか。


俯いてた顔を上げると、その心配は吹き飛んだ。



「ちょ、真ちゃんなんて顔してんの」



顔真っ赤じゃん。震えてるけど大丈夫?涙目になってるよ?なんて言ってるオレは、いつものオレじゃないみたいだ。



「た、たかお」



真ちゃん何言おうとしてるの。一世一代の告白みたいな顔して。



「オレも」



ドアが叩かれる音が、した。




「オレも、好き…だ」




オレが思わず真ちゃんを抱き締めたのは、言うまでもない。






恋が愛に変わるとき





―――
日付変更と共にメールをくれたろなちゃんは私を狂わせた(真顔

ろなちゃんから誕生日プレゼントに高緑頂いちゃいました…!もうやだろなちゃん好きすぎて自分がやだろなちゃん大好き。
可愛くてオチャメで元気いっぱいなろなちゃんがサクは本当に大好きです!そしてろなちゃんの文章もとっても好き好き!!ドアの表現とかぐはぁってなったよ…!!ほんとこの高緑いいわ現実にいないかな…大学にでも…((((

ろなちゃん本当にありがとうございました!!あいらびゅー!!




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