「やいなんとかボンバー!!」

「スモーキン・ボムだよ」

「僕と戦えタコヘッポ!!」

「タコヘッドね」

「10代目の右腕は僕だ!!」



はぁ、とため息をつく。本日18回目となるため息の原因はこいつ…、ななし。

リボーンの知り合いで、リボーンがファミリーに入れた女の子。
そして、いわゆる僕っ子。

可愛い顔してるのに男勝りで、少し残念な気もする。
ナメられたくないんです!…とか言ってたけどそれとこれとは関係ない気もするんだよね。



「〜〜っ…無視するな!」

「ななし、そろそろいい加減に…」

「安心してください10代目!!
あんながさつな野郎に右腕が務まるはずがありません!!
だから僕が右腕の座を奪って10代目を御守りしてみせますからね!!!」



現時点で右腕は獄寺くんだと認めてるんだ。
それに言っちゃえば君もがさつだよ。



「あのな、俺は10代目にならないし獄寺くんも右腕じゃ」

「おいこらチビ。
てめーみたいなチビに右腕は務まらねえ」



いい加減我慢の限界らしく、顔中ヒクヒクさせながら手を鳴らす獄寺くん。

対してななしは腕を組んで挑発に乗ってきた獄寺くんを見て勝ち誇ったかのように口元には笑み。

獄寺くん、挑発に乗らないでよ。



「チビチビうるさいタコヘッポ」

「だからタコヘッドだよ…」

「僕と戦え腰抜け!!」

「くだらねぇ」

「なっ…!!
僕と勝負しろタコヘッポ!!!
お前の右腕もいでやる!!」

「え、なんか主旨変わってない?」



息巻く彼女とボムを手にする獄寺くんの間に立って二人を宥める。

毎回の事でいい加減に慣れてきたけど、少し不満な事もありまして。












( ……、…右腕より恋人になってって言ったらどんな顔するかな)


 end



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