Clap



もしもREBORN!の世界に突然トリップしちゃったら。




―ハァハァハァハァハァハァハァ

「…………」

―ハァハァハァハァハァハァハァ

「―でして、…聞いてますか?10代目」

「あ、あぁ…うん…」

「どうしました?」

「なんか最近妙な視線を感じるんだよね…」

―ハァハァハァハァハァハァハァ…ゴクリ



涎を袖で拭いポーカーフェイスを装い道に出る。
寝るとき意外で涎が垂れるなんて信じられなかったが、好物のコレを目の前にして涎を止められるわけがなかった。

目の前には沢田綱吉と極寺隼人。
何故か二次元キャラの彼らが目の前に居て酸素を二酸化炭素に変えている。

すなわち『生きている』。

最初こそとうとう頭がイカレたのかと思ったがどうやら"現実"で"事実"。

出掛けようと家を出たあたりから記憶が無い。が、バックをもって居たのは幸いでコンビニのパンと銭湯をぼそぼそと行き来している毎日。

最初こそ戸惑ったが、2日目くらいに彼らを発見したときは死ぬかと思った。

2等身の赤ん坊、ブロッコリーヘッドの子供、おさげ頭、ツンツン頭の10代目、タコヘッド、爽やか野球馬鹿……

衝撃のあまりに落としたバックを爽やか野球馬鹿…否山本武が拾いボクに手渡した時は夢や妄想で無いことをボクに教えた。

それからすることは一つ。


"極寺くんとツナをくっつける"


原作でも充分にラヴい2人。生は鼻血が出せる。いや、出た。

今日はある作戦を立てた。
名付けて


"キャッ!ドキッ!憧れの彼の体は思っていた以上に華奢でムラッ"


クハ!最高ですね!
…と、骸口調になるのはナリのしすぎか。

作戦内容は、ボクがツナに当たる→極寺くんがツナを抱き留める→ツナは力強い極寺くんの腕にドキッ→極寺くんは思っていた以上に華奢なツナにドキッ!ムラッ!

完璧じゃないか。

ガッツポーズをして、足を早めツナに体当たり。
よろめくツナ。よし、成功。



「わ…」

「10代目!」



がっしりと極寺くんがツナを抱き止めた。
ああ、幸せ。付き合っちゃえよおまいら。
ドキッとムラッとしちゃえよおまいら。

顔を押さえ親指を立て2人を至近距離で見つめるのだった。










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