沈黙の太陽オマケ | ナノ
-SIDE マリア-
どうも、一般人Aになりたいマリア・ルッツ・ヴィンセントです。
中身が野郎で外見は金髪の姉ちゃんな俺です。
リボーンの世界に転生して早2×年が過ぎ、ヴィンセントファミリーの内部抗争があったり、(有難くも無い)ボンゴレの嫁候補になったりと不運が尽きない俺!
身体能力のスペックは一般人以下と自負している俺だけど、悪運のお蔭か何とか裏社会でも生き延びている。
俺の自慢の超可愛い妹のリーシャのお願いで、俺は偵察に行っていた。
戦闘能力皆無な俺を気遣って余り危険な任務をさせない妹に感謝。
が、ウッカリと俺は敵と遭遇した。
チキンハーツな俺にどうしろと??
ワラワラと群がってくるムサイ黒服のオッサンの集団に俺は恐怖する。
ヒィっと心の中で悲鳴を上げつつ、なんちーて匣を解放した。
主人の俺のピンチを余所にランダムに出てくる匣に俺は頼るしかない。
いつもと違う匣に俺は驚いて眼を閉じた。
はっはっは(灰)
暴発ってか?
冗談じゃねーよ!!
俺は死ぬ、死ぬ、死ぬー
と心の中で絶叫しながらブラックアウトした。
遠くで《響け…ローレライの…意思…・・》
なーんて幻聴が聞こえたのは無視だ。
-SIDE ローレライ-
ユリアがこの世を去って2000年の月日が経過した。
ユリアが残した預言は、この星に生きる者達にとって残酷な存在(もの)だった。
ユリアは預言を多い覆して欲しいと願いを込め後世に託したと謂うのに人は愚かなモノで、ユリアの意思を捻じ曲げていく。
預言回避の為に私は聖なる焔を作り出した。
しかし人とは異端を排除する。
何故だ?
同じ命の重みには変わらないというのに…
二人の焔は世界を救う為に命を落とした。
そう、それは何度繰り返しても同じ未来を刻む。
私の子供といえるレプリカさえも贄にされた。
私は絶望する。
他の精霊達にも人間を見捨てればと言われ私は納得してしまう。
聖なる焔が救った世界は瘴気に満ち、人々は息絶えていく。
どう足掻いてもユリアの残した預言通りになるのか!!
壊れて逝く世界を見つめ私は溜息を吐いた。
繰り返す絶望の星の滅亡に…
過去へと巻き戻される際に時空が歪んだ。
優しいオレンジ色の光を纏った女性は、この世の存在とは思えない程に美しく神々しかった。
私みたいな絶望する世界を救う事の出来ない紛い物の存在よりも彼女こそ世界を救う神として相応しい。
世界を渡る彼女の手助けをと私は手を差し伸べた。
どうか私の聖なる焔を、子供達を救って欲しい。
キラキラと輝く彼女に祝福を…