夫婦になった兄弟 | ナノ


▼ 18 贈り物

「ねえ兄ちゃん、最近夜でも蒸し暑くなってきたね」
「ああ、もうすぐ台風が来るからな。……どうしてそう俺から離れるのだ、ユータ」
「だから暑いからだよ、ちょっ、近いってッ」

俺とケージャは高床式住居に帰ったあと、バルコニーの長椅子に座っていた。真っ暗な空に欠けた月がふたつ並ぶ。
しんみりと見つめる時間が欲しかったのに、浴衣姿の兄は必要以上に俺にまとわりついてきた。

「んあっ」

背を抱かれ、ほっぺたに兄の唇が添う。ちゅ、ちゅっとやられて身をすくめた。文句を言うと険しい顔が向けられる。

「よりにもよって接吻で人格が変わるとは。まさに生き地獄だ。……だからお前はずっと俺の接吻を拒んでいたのだな。あの医術師と引き合わせるために」

不服だという面で苦々しく吐き出している。自分だって俺のことは好き勝手にしてるんだからいいじゃないかと反論したくなるが、ケージャはさらに勝手なことを言い出した。

「よし、決めたぞ。今日から一日二回俺の頬に口づけをしろ。起きた後と寝る前だ。もちろんそれ以外でもいいぞ」

短髪のたくましい立派な男が満面の笑みで急に何を提案するのかと思い、俺は絶句する。 

「なにそんな子供みたいなこと言ってんだよ、嫌に決まってんだろ恥ずかしい!」
「そのぐらい良いではないか。夫が妻に口づけできぬということが、どれほどの苦しみか分かっているのかお前は」
「〜〜っ、その妻ってのもいい加減やめろっ、俺は弟なんだって話しただろ!」

正面から向きなおって直談判した。兄とのことをある程度覚悟したからこそ、その表現がさらに羞恥的でたまらないのだ。

「ならば弟でもよい。するのか、しないのか」
「……えっ? 兄ちゃん、俺の兄だって認めてくれるのか?」
「なんだその嬉しそうな顔は。……俺は本当にお前の兄が憎い。目の前にいたら殴り飛ばしてやるところだ」

まともな会話になっていないのだが、ケージャはまた拗ねた顔つきになり、俺の腕を引っ張って抱きよせた。
真夏のじっとりした気候の中、虫の音と植物が揺れる以外に、鼓動が小さく聞こえてくる。

「に、にいちゃ…」
「うむ。続けたいが、誰か来たぞ。ユータ」

急に何かの気配に気づいた兄に、名残惜しそうに体を解放される。立ち上がり浴衣を整えると、蚊帳の中へ向かった。

直後、室内から「部族長。ラド様がお越しになられました」という警護の男の声がした。
え、あの人が? 訪問客は船の交易を担当している、南地区の統括者だ。

兄を追うと、居間にはすでに派手な色の着物を着崩した、金髪ドレッドヘアの外国人がいた。彼が手を上げて笑みを作ると、兄は一目散に向かい両腕を広げた。

「ラド!」

体格のよい長身男二人が、友人同士の熱いハグをする。
当然だが俺の本当の兄との対面とはまるで異なり、ケージャは心から嬉しそうな様子で、その後もぱん!と互いの手を合わせて再会を喜びあっていた。

「久しぶりだな、交易ご苦労であった。お前がいなくて至極残念だったが、婚姻の儀は無事に済んだぞ」
「ああ、それは知っている。お前は元気そうで何よりだ。奥方殿と、仲良く過ごしているか?」
「当然だ。ほら、ユータ。こちらへ来い。こいつが俺の島一番の親友、ラドだ。見た目は奔放だが、真面目な良い奴でな。お前も心を許してくれると嬉しい」

そっと肩を抱いて紹介され、俺は「あ、どうも。こんばんは…」と遠慮がちに頭を下げた。この前会ったばかりなので微妙な空気が流れた。

「奥方殿ーーお久しぶりだな。するとやはり、エルハンの言っていたことは、本当なのか……」

ラドさんは動揺を隠さずに、青い瞳で俺達を交互に見つめた。
彼をこの場に呼んだのは兄らしいが、すでに俺達兄弟の事情は側近のエルハンさんから聞いていたのだという。
三人の空気は一旦底まで沈んでしまった。隣からため息が吐かれる。

「ふっ。笑うがいい。俺が真の島の男ではなかったということを」

ケージャは腕を組み、自嘲気味に話した。対してラドさんは真剣な顔つきで兄の両肩を掴む。

「誰が笑うものか。俺はお前が何者であってもお前の親友に変わりはない。お前と出会ってからの日々はすべて真実で、そのすべての思い出が、互いの胸に強く刻まれている。そうだろう? ケージャ」

まっすぐ過ぎる言葉に横で見ていた俺すらも引き込まれた。
兄は一瞬考え込み、「ああ。その通りだ」と頷いていた。

なんだかまるで入り込めない二人の空気を感じ、複雑になる。
島に来てからここまで強い疎外感は初めてな気がした。

「しかし、奥方殿。だから貴方はこいつを兄と呼んでいたのだな。……何も知らず、申し訳なかった。俺の立場は変わらないが……貴方のご心労は察するに余りある」

ラドさんはケージャの親友だが、俺にも優しく声をかけてくれた。
三年という年月はあまりに長すぎたのかもしれない。ただ単に二人で帰れればいいのだという思いでは、難しいのかも…という恐れがだんだん増してきていた。

俺達はその後、三人でバルコニーに移動した。
外の空気を感じながら、兄と友人は酒を酌み交わしている。
人格交代の問題の大きさは皆感じていたと思うが、やはりケージャはこの島を仕切っている部族長なのだ。

二人はまず仕事の話をした。ラドさんの指揮により物資を各地区に配分し終えたことや、輸出入の交渉の話題などを続ける。
この「碧の島」は地図で見たように広く、基本的に地区の自治は統括者に任せているらしい。

「ラド。俺はこんな身ではあるが、計画通り儀式は必ず成功させるつもりだ。お前にも協力してもらいたい」
「ああ。もちろんだ。お前の三年越しの悲願はよく知っているし、俺に出来ることならば何でもしよう」

話は来月、秋の月に行われる儀式のことに移った。
そこでもネックのようだったのが、医術師のもとでも聞いた西地区の統括者の件だ。

「ガイゼルについては、元部族長のエルハンでもお手上げのようだ。ひとまず仲介役であるルエンに任せようと思う」
「それがいいな。あいつは俺とお前の言うことなど、さらに聞かないだろう。「島の部外者」だからな」

今度はラドさんが自虐的に言うが、俺は次第に恐怖がつのり、話に割り込んだ。

「あのう、そんなにやばい人なんですか? ガイゼルって人。部外者って、俺もそうなんですけど。かなり排他的なんですか」

ラドさんは問いに対し神妙に頷く。おそらく兄より少し年上ぐらいの大人の彼が、深い憂慮を示した。

「実はそうなのだ。奥方殿。あまりこういう事は言いたくないが、奴はエルハンの後の部族長の座を狙っていた男でね。粗暴で血気盛んなタチで、我々の足並みをいつも崩している。島の血筋以外は言語道断だといい、ケージャにも敵対心を燃やしている。だから俺は貴方のことも心配なんだ。まあこの東地区まで乗り込んでくることはないと思うが、どうか気をつけてほしい」

端正な顔立ちにじっと見つめられてどきりとする。
聞いただけでも怖そうな人だ。きっと俺のことも敵視されてるかもしれない。

「心配はありがたいが、過保護なのは俺だけで十分だ。なあユータ」
「まあそうだね、はは」

適当に話を合わせて俺は冷たいお茶を口に含んだ。
しかし、久々の再会で酒が入ったからなのか、大人二人の会話はさらに弾む。

「そういえば、つかぬことをうかがっても? 奥方殿」
「はい、なんでしょうか」
「エルハンに聞いてもはぐらかされたのだが、ケージャはいつ、どうやって貴方の兄上に変わったのだ?」

……えっ。今その話題するか。
焦って兄を見つめると、兄はほろよい顔だった。
そうだ、この人酒は強くないんだった。
しかも、ラドさんも上機嫌に目元が赤みがかっていて、気づけば俺だけ素面である。

兄に助けを求めたら、普通に説明をされた。しかも、二度目はキスで変わったこともすんなり話しやがった。
そこになぜかラドさんは前のめりになり食いつく。

「それは本当か? なるほど、じつに情緒的で興味深いな。……しかし思ったのだが、次回も接吻だという確証はどこにある?」
「おい。話を広げようとするな。この話題はおしまいだ」
「だが奥方殿、もう一度調べてみたほうがいいのでは。そうだ、今、二人でしてみてはくれないか。貴方さえよかったら俺もこの目で確かめてみたい」

急に少年のように瞳を輝かせた男に、耳を疑う。

「……はっ? あんた何言ってんだ、酔っぱらってんのか? 今兄弟でキスしてみろとか……完全に若い男子へのセクハラだろッ」
「そうだ、俺は二度と別人格に変わるつもりなどない! 最初の友情的なやり取りは何だったんだお前!」

ラドさんは二人から責められて怯んだ。
しかし兄の友達だからか、同じように理屈っぽくてしつこい。何度も念のために確かめるべきだと勧めてきた。

こんな状態で兄を戻すことは、俺もまだ心の準備が出来ていない。
でも同時に、彼から諭されるうちに不安になってきた。次も、兄ちゃんとキスすれば戻るよな…?
それともまた別の方法に変わってしまうのだろうか?

「申し訳ない、奥方殿。そんなに貴方がケージャと離れたくないとは知らず…」
「いや違います。普通に恥ずかしいんだよ。なんで分かんないんだよこの島の男達は!」
「許してやれ、ユータ。この男はな、一年の半分は船の上で生活しているような、生粋の冒険家なのだ。ゆえに神秘的な出来事への関心が非常に高い。……だからといって俺の人格で遊ぶな。いくら親友のお前でも怒るぞ」

刺すような視線を向けるケージャに、さすがのラドさんも身を引いたようで「悪かった。好奇心が抑えられなかった」と素直に謝っていた。

ああよかった。
確かに兄の状態が信じがたいことなのは理解出来るが、そんな簡単にコロコロ変えられるものではないのだ。俺達の心情的にも、状況的にも。

「さあ、お前は飲み過ぎだ。俺も酔いが回ってきた。そろそろお開きにしよう。ーーああ、そうだ。ラド。お前に頼んだものは持ってきてくれただろう?」
「え? あー……ああ。それか。実は、奥方殿の……兄上はなんという?」

急に落ち着かない様子で立ち上がった彼が、ばつの悪そうな顔で俺を見下ろす。

「啓司だけど……あっ。もしかして、この前のときか?」
「ああ。そのようだ。そのケイジとやらに、もう渡してしまったんだ。だから俺にはどこにあるか分からん。すまん、ケージャ」

ドレッドヘアを申し訳なさそうに垂らす親友に、兄は一転恐ろしい形相になった。そんなに大切なものだったのだろうか。

こうして兄が彼とまた会う約束をして早々に帰らせたあと、住居での大捜索が始まった。





「どこだ、どこにやったのだ奴は! まさか捨てたわけではあるまいな!?」

ケージャが目を血走らせ、居間や数ある部屋の収納を、かたっぱしから探している。そのあまりの焦燥ぶりに、寝室に入った兄を追い声をかけた。

「ね、ねえ兄ちゃん。落ち着いて。何を探してるんだよ?」
「お前への大切な贈り物だ! 長い時間をかけて準備したものなのだ!」

目を丸くした俺は、それは大変だと一緒に探し始めた。ラドさんと俺の兄が会ったとき、きっとこの品の事を知ってあれほど怒っていたのだろう。いくら兄ちゃんでも勝手に捨てはしないと思うがーー。

「あ、もしかして。……これかな?」

この島で兄の私物はまだあまりなかったはずだが、寝室にある箪笥の一角は使ってたような気がする。

引き出しには手のひらサイズの小箱がちょこんと置いてあった。ちなみに隣にはあの夜に使った潤滑油なる三つの瓶が並んでいたため、バレないように即閉じた。

「おお、それだ。よかった……。そいつも少しは人情が残っていたようだ…」

手に乗せると、ケージャは心の底から安心したような表情で後ろのベッドに尻餅をつく。俺も興味がわいて隣にぴたりと座った。

「これ何なの? すごいもの?」
「そうだぞ。待て、今見せてやる」

ぱかっと箱を開けて出てきたものに、目が奪われる。
それは透明度の高い、青い宝石のような代物だった。部屋が暗がりのため、深い色が満ちていてとてもきれいだ。

「わあ……すっげえ。美しいなあ……兄ちゃんどうしたのこれ」
「ふふ、気に入ったか? これは碧の石といってな、元々の産地はこの島なのだが、数百年前から採れなくなっていた貴重な精霊石なのだ。だが異国の地でこれを所有しているという碧の民の末裔を見つけだし、その老婦人に譲ってもらったのだ」

穏やかに話すケージャだが、実物を見たのは初めてらしく俺同様魅せられていた。なんでもその末裔の人は宝石商を営んでおり、これも特別に加工したものだという。精霊石には特殊な加護力が備わっており、その人の呪力も練り込んであるのだそうだ。

「じゃあこの石はお守りみたいなものなんだね、すごいなあ。兄ちゃん、かなりロマンチストだったんだ。こんなの俺にくれるなんて……」

想像を遥かに越えた希少品に対し、びっくりしつつも素で照れてしまった。兄も満足げに俺に微笑む。
ふと俺の首もとにある雫のネックレスに触れられ、どきりとした。

「この精霊の涙も美しいが、俺が用意したものではないからな。何か特別なものを、お前に与えたかったのだ」

優しい声音で伝えられ、ふいにぼうっとしてしまいそうになる。
きっと俺が女だったら惚れてたかもしれない。特別な精霊力のせいで外れない聖具よりも、遥かに心を掴まれる贈り物だった。

まだ会ったことのない俺のために、こんなことまでしてくれてたのか。ケージャの強い思いが胸に押し迫ってくる。

「あの、ありがとう。……ケージャ」

これは紛れもなくこの兄が俺に用意してくれていたものだから、俺は真正面からお礼を伝えた。
兄は一度目を瞬き、すぐに破顔する。

「……ああ、なんと愛らしい微笑みだ、ユータ。お前が喜んでくれるのならば、俺はなんでもしよう」

そう言って俺の背に手を回し、どさり、とシーツの上に押し倒された。
今度は俺がまばたきをし、なにやら真剣に俺を見下ろす兄を見る。

「兄ちゃん。この体勢は俺、喜んでないぞ」
「なぜだ。今の俺達にぴったりの近さではないか?」
「んぁあっ、ちょっ、なにしてんだよぉっ」

突然浴衣をまさぐられて、この男はどこまで野性的なんだと涙目になっていると、兄はたった今俺に与えてくれたはずの「碧の石」を俺のあらわになった上半身に掲げた。

初夜のトラウマだろうか、嫌な予感がする。
兄が見知らぬ言語を唱え出す。その直前に「実は贈り物はこれだけではない」とか新事実をそえて。

精霊魔法を唱えると、ケージャと俺の間に青い光の粒が舞い始めた。それはまるで海の波のように流れを作り、さらさらと光る砂のごとく俺の腹のほうへと入り消えていった。

ものの十秒ほどの出来事に、愕然とする。

「な、なに、何したんだ今!」
「落ち着くのだ、ユータ。これは、互いの刻印だ。ほら、お前の名と俺の名が、まっさらな肌に刻まれている」

兄に脇腹をなぞられ、俺は「ひゃあっ」と声を上げた。
恐る恐る見てみると、読めない黒の文字が確かに描かれている。
しかも誇らしげに見せてくる兄の下腹部にもだ。

冗談だろう。そう思って大量の汗を感じた。

「なにこれ、まさかタトゥーってやつ? 馬鹿じゃねえのか! こんなもん入れたら親に怒られちゃうよ! 兄ちゃんにだって!」

恐ろしさに目が眩んだ。俺はまだ16才だし、まったくもってそんなキャラじゃないのに。

なんでこんなことをしたのか詰め寄っても、兄はロマンチスト過ぎたのか、部族の愛情表現として肌の装飾は一般的なのか、まるで良いことであると信じて疑っていなかった。

「俺はまたお前を怒らせたのか。あれほど可愛い笑顔を見せてくれたばかりなのに。……この石の効力はまだあるのだが、まだ言わないほうがいいな…」
「えっ? なんだよ、今すぐ言えよ兄ちゃんっ。ていうかこれ見つかったらどうすんだよ、兄ちゃん怒ったら怖いんだぞどうすんだよ!」

パニックになり繰り返しケージャにすがりつく。
奴は憐れみ混じりの瞳で俺を抱きかかえた。もがく俺をあやそうとする。

「安心しろ、この刻印が浮かび上がるのは特別な時だから親には見られん。お前の兄は知るか。そもそも見せるな」

勝手な言いぐさに無茶言うなと反発する。
確かに刻印はゆっくりと肌から消えていった。魔法は使ったが碧の石も装飾品として残っている。

感動したのに、まったく普通の贈り物じゃなかったことに目眩が抑えられない。
やはり島とは文化が違いすぎるのだ。

「ユータ。もう寝てしまうのか? 今日はお前を抱こうと思ったのだが」
「知らない。今日はおやすみ兄ちゃん」

俺はケージャに尻を向けて布団に潜り込んだ。
こんな恥ずかしいものを入れられて、少しは反抗させてくれとふて腐れる。
諦めの悪い兄は後ろから背を抱いて、密着してきた。

「そうか。明日はまた笑ってくれるな? それと、頬への接吻を忘れているぞ」
「……わがままだぞ! 俺怒ってるんだぞ!」
「悪かった。お前が愛しいあまりにした行為だ。許せ、ユータ」

甘い声を出して首筋にキスをしてくる。
変に意識しそうになった俺は、体勢を変えるべきだと思って兄に振り返った。
もう学習したのだ。兄はこちらが譲歩するまでしつこいのだと。

「目つぶって兄ちゃん…」
「……ああ」

いつの間にか上半身裸の男に体をよせ、その精悍な頬にちゅっと口づけた。
仕方がないのだ。これをしないと寝ないんだから。

「今度こそおやすみ」
「おやすみ、ユータ」

そう素直に言われて安心したのだが、俺はやっぱり長い腕に絡め取られた。
暑い夜なのに、どうしてこの兄は俺とそんなにくっついて眠りたいのだろう。

「なあ。寝込みは襲うなよ。またお前と離れる前に、俺もお前との口づけを味わいたいのだ……」

寝入りそうな呟きに忠告され、一瞬目が冴える。
顔を上げて兄を見つめると、またきつく抱き抱えられた。もう寝息を立てている。

ケージャも恐れているのだろう。だが俺はそんな卑怯なことは出来ればしたくない。それにこんな状態で人格が変わったら大変なことになる。

いや、いつでも同じか。
いつ兄ちゃんに戻ってもらおう。俺に決定権があるなんて、責任が重大な気がした。



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