Undying | ナノ


▼ 54 血

シグリエルは不死者の研究を続けている。
弟を本来の褐色肌に戻すのが第一目的であるが、人の体液の再現という一見不必要な目標も加わった。

何らかの方法で水分を乾燥した肉体に蓄えることが出来れば、涙や汗、その他の現象もよりいっそう人に近づけられるはずだ。

「なあ兄貴。最近すごい頑張ってるな。時間はたくさんあるんだし、少しずつやれよ」
「これでも少しずつだ。だが俺はどうしてもお前にーー」
「ああわかったよ! 頼むから連呼すんなって、恥ずかしいだろ。……あんた結構猪突猛進っつうか、よくいえば情熱的、な性格だったんだな」

にやりと意味深な笑みを向けられ、シグリエルは反応しづらくなる。
研究は本来利己的なものだ。探求と成就に突き動かされ、自他犠牲を厭わなくなることも珍しくない。

けれどシグリエルにとっては、魔術など弟がいなければ使いたいとも思わなかっただろう。根幹にアディルがいるからこそ続けられるのだ。

「……しかし、没頭しすぎてお前をないがしろにしたら本末転倒だな。アディル、少し外の空気を吸うか」

またも反省した兄は弟の手を引いた。
本住居との間にかかった渡り廊下の橋は、アディルのお気に入りの場所だ。

長椅子に座り、木々を眺めながら一息つく。
外は真冬で寒いはずだが、薄着でも問題ないのはささやかな利点である。

「すげえ曇り空だ。兄貴が好きそう」
「ふっ。よく分かったな。お前は太陽のほうが好きだろう」
「そりゃそうだよ。日焼けすんの気持ちいいんだ」

二人は笑い合う。シグリエルは周りを照らす弟には光が似合うと思った。
自分の場合は昔から、心象風景と重なる灰色の空を好んでいたが。

こういう日はたとえば温かいコーヒーを飲み、冬景色を眺めるのにもってこいだという話もした。

「そういえばお前は、紅茶に必ず砂糖とミルクを入れていたな」
「ガキの頃はな。兄貴はいつもブラックだったよな。大人だなって思ったもんだ。よくもあんな苦いもんを」
「嫌いなのか?」
「もう飲めるようになったよ。……ってもう飲めねえけど」

自虐する弟が笑うと兄も笑みをこぼす。
シグリエルがそう出来たのは、自分も不死者になってからだった。

「そういやさ、もうじきまたラノウ達と会うだろ。兄貴も行くよな?」

弟は機嫌がよさそうだったが、シグリエルには一瞬間があった。

戦いをともにした仲間が眠る墓地には、二人で報告をしに行った。組織でも、追悼会という名目ではないものの、改めて主要メンバーで顔見せをするのだという。

「俺も参加していいものだろうか。ラノウとサウレスにはしつこく来いと言われているが」
「じゃあ来なきゃ駄目だろ。俺も兄貴がいたほうが嬉しいぜ」

純粋な笑顔で言われればシグリエルも無下にはできない。
アディルは普段から仲間とも連絡を取り合っているようだ。弟を迎え入れてくれることに感謝もしたし、組織の結束を改めて感じた。

責任という意味でも、自分も招待を受けるべきという気になっていく。
弟は兄のそんな意思を喜ぶと、シグリエル自身の仕事についても聞いてきた。

「まだ休んでいていいとミズカに言われたが、そろそろ連絡が来るかもしれない。あいつには世話になったから、働いて返そうという気は勿論ある」
「そっか。俺もミズカに今度改めてお礼したいよ。なんかやろうか、二人で」

そう提案をされたが、シグリエルには何も思い浮かばなかった。
ミズカだけでなく、仲間全員には深い思いがある。彼らならそんな事は必要ないと言いそうだが、もう少し熟考する必要があるだろう。

そしてアディルも今後について一人考えていることがあったのだが、まだ兄には言わないでおいた。

「なあ、そういやさ。あれどうするんだ?」
「あれとはなんだ」

冷静に切り返す兄に説明をする。
それは温室で飼っているヒルのことだった。

「ああ、あれか。まだ生きている。だがもうすぐ保存していた血液が尽きるんだ。残り二本しかない」

その言葉に驚愕したアディルは、急に興味を示し立ち上がり、兄に見せるように急かした。
そして二人は屋上の温室に着き、植物とは別の台に乗ったガラスケースを見下ろす。

中では黒光りしたぬめり気のある、子供の腕ほどの太さのヒルがゆっくり動いていた。

「うっ」

思わずアディルはえづきそうになるが、まじまじと見つめようとする。
兄が保存庫から取り出した血液の試験管は確かに二本あり、一本で数ヶ月生きられるらしい。

「これは本来俺の研究用だ。残念だがこいつに使う分はもうない。新しく採血できないからな」

それは兄自身の血液であり、アディルは驚きながらもその主張は当然だと理解した。
しかしこのヒルはどうするのかという問いへの答えには、ひどく動揺する。

「殺す。生きていても仕方ないだろう」
「おいおい。あまりに冷たいこと言うなよ」

引いている弟の前でシグリエルは片眉をあげるが、そもそも治療用なのだ。確かに、自己満足のために利用したことは否定しないが。

「けどなぁ、あんた愛着あるって言ってなかったか?」
「言ったな。だがあれはお前の手前、そう言ってしまった部分もある。俺はそもそもあまり生き物に関心がない」
「だからそうやって誤解を招くような言い方をなぁーー」

正直に告げたものの弟には納得されず、シグリエルは密かに頭を抱えた。
弟のことは愛しているが、そのまっすぐな性格とは相反することが多く調子が狂う。

「そんなにこいつを生かしたいのか、アディル」
「いや、まあ……なんでだろうな。正直気色は悪いんだが……兄貴の血を餌に生きてきたと思うと、殺すのも可哀想じゃねえか?」

腕を組んで悩まれると、シグリエルは本気で困り始めた。

「お前は優しすぎる。こいつには感情も何もない。ただの塊だ」

言いながら、いろいろなことが自分に跳ね返ってきた。
アディルの眼差しも厳しい。少なくとも自分の立場で言っていいことではないだろう。

「分かったよ……すまない。言い過ぎたな。……では代わりの血をやろう。そんなにお前が世話をしたいと言うのなら」
「え! そんなこと出来るのか?」

嫌がる素振りも見せない弟に驚きつつ説明する。

「動物の血で代用出来るだろう。だがこいつのために新しく用意するのは忍びない。だから豚の血を買いに行くぞ」
「え…? 豚の血?」

シグリエルは頷いた。
こうしてひょんなことから、その日の予定が急遽変わったのだった。





兄弟は久しぶりに街に出ていた。
ここまで本格的に人が行き交う場所に、この姿で出てきたのは初めてのことだ。

二人とも肌は真っ白に近いが、北の極地生まれだと言えばそうも見える。

シグリエルは精肉屋に向かった。
街の広場近くに商店がならび、それほど遠くない距離に二つあったが、客入りの悪いほうに入った。

「すみませーん。あれ、誰もいねえわ」

アディルが開口一番こぼすと、奥から太った中年の男が出てきた。エプロンで手を拭き、仏頂面で挨拶もしない。
黒装束姿のシグリエルはガラスケースに並んだ多くない品数を見た後、口を開いた。

「店主。血のソーセージはあるか」
「あるぞ。いくつ必要だ」
「いや……俺達は血を買いに来たんだ。言い値を払うから譲ってくれないか」

ずると店主はあからさまに嫌な顔をし、兄弟をじろじろと見た。

「血だぁ? 何に使う気だ。お前ら魔術師だろう、そんな不健康な面しやがって、あくどい事に関わる気はねえ! 帰れ!」
「え、ちょっと、待ってくれよおっさんーー」

取り付く島もなく男は布巾を台に投げつけ、怒って奥へと消えそうになる。
シグリエルは声をかけた。振り向かせた男の腰あたりを、注意深く見やって。

そこには若い男の生霊がついていた。そこまで邪悪な雰囲気ではないが、執着心がすさまじい。

「店主。あんた、最近体に不調はないか。夜に眠れなかったり、食欲不振だとか」
「……なんでだよ。あれか、俺に言いがかりつけて店を潰そうって気か! この詐欺師が! こっちは細々とやってんだ、邪魔をするな! 早く帰れッ」

さらに男を怒らせてしまい、仕方がなく二人は店を出た。
アディルはがくりと肩を落とす。

「すげえ切れてたな。さっきのなんだよ兄貴、まさかあのおっさんになんか憑いてんのか」
「ああ、生霊が取り憑いていた。男の気も異様に立っているし、店全体の空気が暗く荒んでいる。何か問題があるのだろう」

そう推測したものの、勝手に手出しは出来ない。
シグリエルはそれでも、ひとまず店の裏手にまわった。

アディルが興味深く見つめる中、浄化の呪文を唱えて邪気が寄りつかないようにした。

「おお、なんかこの辺すっきりした感覚だ。……ていうかよ、やっぱ血だけもらうって難しいのかね。でも俺ら、肉買っても無駄になるしな…」
「そうだな。それに血の入手は正規のルートでは審査が厳しいんだ。とくに魔術師に対してはな。俺も昔苦労した」

だから面倒でも、少量なら店頭で買うしかないと兄は言った。
何気ない兄の昔話が怖い感じもしたが、アディルは大人しく兄について行った。

向かいの角にある肉屋は明るい雰囲気で、主婦や男客にあふれていた。

「いらっしゃい! お兄さんたち、何が入用だい?」
「実は、料理に使う豚の血を探しているんだが。ここで買えないだろうか」
「豚の血ぃ? はははっ。なんだ、血のソーセージでも作る気なのか。うちで買ったほうが美味しいよ!」

気のいい若い店主に勧められ、シグリエルは品数の多い加工品を眺める。

「ありすぎて選べないかな? ……まあいいか、今回は特別だ。普段は売ってないんだけど、最近仕入れたものが多くあるから持ってきてあげるよ。その代わり、うちの店の宣伝しといてくれよ!」

男はそう言って血を容器に入れ、売ってくれた。
おまけの血ソーセージが二本つきだ。
礼を言ったアディルは店の外でたいそう喜ぶ。

「ああ、よかったぜ! 今の男はすげえ優しいやつだったな。……ん? どうした兄貴」
「……アディル。もう一度さっきの店に戻ろう」

まだ事が済んでいない顔つきの兄のあとを、慌ててついていったのだった。



向かいのがらんとした精肉屋に戻ると、女性客と小さな娘がいた。
店主は兄弟に一瞬顔をしかめたが、親子の接客を優先している。

「久しぶりじゃないか。今日はうちで買ってくれるのかい」
「もう、嫌味言わないでちょうだいよ。今日は急に引き寄せられちゃって。うちも家族多いからさ、いつもは安いほうに行くわよ。その代わり年寄り連中はここを贔屓にしてるじゃないの」
「ふん。皆味が分かるからな」

店主は注文されたらしき血のソーセージやら他の肉類を袋に詰めていく。

「……でもさ、最近あっちのこれ、味が変わった気がするのよね。うちの娘もそれが原因か分からないんだけど、お腹痛いって言い出したのよ」

血のソーセージを見て母親が告げると、男は目の色が変わる。
話を聞いていた兄弟も顔を見合わせた。

「じゃああっちではもう買うなよ。うちのは安全だ。ほらこれ。ーーまたな」

店主はぶっきらぼうに子供に手を振った後、親子を見送った。
すぐに兄弟に視線を移し、また怒号を浴びせようとする。だがシグリエルは持っていた袋をカウンターに置いた。

「おい! なんだこれは、俺は忙しいんだ、とっととーー」
「向かいの精肉屋で買ったものだ。俺も不安になってきたんでな、少し見てくれないか」

店主は眉をひそめたが、乱暴に袋を開けて中身を確認した。

容器の血をよく眺め、開けて指で舐めとった時はアディルはぎょっとしたが、男はプロの目つきだ。
血のソーセージの匂いをかぎ、口に入れてからは憤怒の表情になった。

「あのクソ野郎、材料を変えやがったな、粗悪品使いやがって…! こんなもんはうちのレシピじゃねえ!」
「ではあの若い店主は、あんたの知り合いなのか。……あんたの腰に巻きついている生霊も、同じ男だった」
「……なんだと? 何言ってやがるんだお前…」

太った男は唖然としていたが、今度はすぐに激高しなかった。
肩の力が若干抜けたように、台に手をついてうなだれていく。

経緯を聞いた男は、若い店主との関係を説明した。彼は弟弟子で、父親である先代のもとで一緒にこの精肉屋で働いていたのだという。

しかし先代が亡くなった途端にレシピを持ち出し、近くに大衆的な店を出した。
そこからは客を取られ、関係も断絶したらしい。

「くそが……そいつが俺に取り憑いてたって……恨みがあるのはこっちのほうだっつうんだ」
「……いや、恨んではいないようだ。どちらかというと、嫉妬や執着のほうが強い」

男は怪訝に眉を寄せ、布巾を握りしめた。

「意味が分からねえが、とにかくこのままじゃよくない。客の体調が優先だ。あんたら、ちょっと待ってろ」
「いや待てよ、あんたが乗り込んだら余計な騒動になるかもしれない。俺らが呼んでくるからさ」

落ち着かせたアディルにより、店主は言う事を聞いた。
十数分後、やや恐れたような態度で若い弟弟子がやって来た。

腕を組み、カウンター前に立ちはだかっていた店主は、ソーセージを勢いよく青年に投げつける。

「うわ! 何すんだよ!」
「うるせえ! お前こんなクソまずいもんを作りやがって! それにそれを食った客がな、うちに来たんだ、客の体調に影響が出てるんだぞ!」

男はすぐに信じなかったが、証人の兄弟も同意した。
すでに被害が大きくなっているかもしれない。早急な対応が必要だと。

「この血のソーセージは、とくに親父が丹精込めて作り上げた郷土品のひとつだ。それをお前、低品質な血と、豚の皮や頭まで混ぜた粗悪品でごまかしやがって……俺らの系譜を語るんじゃねえっ!」

若い男はおののいて、床にへたり込み頭を下げた。

「悪かった、悪かったよ。客が増えて、利益を優先しちまったんだ……俺だって本当はこんなこと……仕方ねえだろ、一人でやってくしかなくて……っ。あんたはいつも俺に怒って、なにも認めてくれないし、ほんとは一緒に……親父さんが言ってくれてたように……ううっ」

泣き出した青年を前に、皆はしんとなる。
やがて店主はカウンター前に出てきた。青年の手を引っ張り上げ立たせる。

「みっともねえ、泣くな。……親父はお前のことを買ってたんだ。明るくて、客に親身に寄り添う、そういう雰囲気のやつが店には必要だってな」
「……でも、あんたは俺にいつも駄目出しばっかしてたじゃないか、俺はそれでやる気なくなったんだよ……」
「うるせえな、それだけ俺も本気でお前に成長してほしかったんだ。お前と二人で、いつか店を切り盛りするんだって、思ってたんだからな…」

二人の態度が軟化していくのを、アディルは緊張しながら見守っていた。
店主が兄弟に振り向いたとき、どきりとする。

「くそ、恥ずかしいところを見せちまったな。……いいか、あの店はもう畳め。お前も限界だろう、こんなもん出すぐらいならうちでいい物作れ」
「……いいのか? でも、俺の話も少しは聞いてくれるか…?」
「っち、わかったよ。聞いてやるから、肉作りには真面目に取り組むんだぞ」

弟弟子は頷き、店主も彼の肩に触れた。
こうしてこの問題はどうにか一件落着したようだった。

するとシグリエルは口を開く。

「よかったな。これで解決だ。あんたの生霊も影が薄くなっている」
「……本当かよ、胡散臭いやつだな。……でもあんた、祓えるならやってくれ。本物のこいつは俺が見ておくからよ」

了承を得たシグリエルは、その後店主の身体を清めた。店内も浄化し、お守り代わりに結界を張っておく。
これで店の淀みも消え、客足も次第に戻ってくるだろう。

知らずに思いが増幅し、生霊を飛ばしていたことに弟弟子は驚き、反省した様子だった。

「なんか、すみません。まさかこんなことになるとは……。俺はいつも劣等感でいっぱいで、本当は自信もなく腐っていたんです。これからはズルしないで、真面目にやります。兄さんにまた一から教えてもらいます……」
「おう、頑張れよ。あんたら全くタイプが違うし、このお肉屋さんもまた繁盛するって。仲間に宣伝しとくからさ」

年下のアディルが励ますと、素直な青年は元気を取りもどしたように頷いた。

その後、太った店主は今度こそきちんとした品物をシグリエルに渡した。

「今日はあんたらにすごい世話になったな。最初は怪しい詐欺師とか思って悪かった。ほら、これは鮮度の高い血だ。うちで真心こめてつくった加工品もやるから」
「ありがとう。だが、俺達は肉が食えないんだ。気持ちだけ受け取っておく」
「ああ? じゃあなんで血なんかーー。……まあいい。聞くのはやめておこう。特別だ、必要なら定期的に卸してやる。いつでも言ってこい」

最初の態度とは正反対になった店主だが、兄弟は有難く受け取ることにした。
いずれにせよ、かなり大事になりながらも目的が達成できたのはよかった。

兄弟は帰り道、少し街並みを見ながら帰ることにした。

「はあ。なんか疲れたな。予期せぬドラマにも遭遇しちまったし」
「本当だな。あのヒルのためにここまでやるはめになるとは」

隣を見るとアディルが苦笑いしている。

「ふっ。だがいい経験になった。血の入手がしやすくなったのはお前の手柄だ、アディル」
「おっ! 兄貴に褒められたぞ、よっしゃー!」

やけに素直に喜ぶ弟を見てシグリエルも微笑む。

「可愛いな、お前は。……やはりお前がいると、毎日が彩られる。違う世界のようだ」
「そうか? すげえ照れるな」

兄の甘い言葉に頬をさっと染める弟の肩を、シグリエルは引き寄せた。

「……あっ、なあ兄貴、そういやさ、あいつの名前どうするよ?」
「名前? なんのことだ」
「ヒルだよ。ヒルだけじゃ可哀想じゃね?」

いい気分だったのだが、またも新しい難題かと兄は眉を寄せた。

「ヒルはヒルだ。あいつに名前など必要ない」
「まーたそういうことをなぁ…」
「どうしてもと言うのなら好きに呼べ。俺は決めないぞ」

きっぱり言うと弟は意地の悪そうな笑みを浮かべる。

「なんで? 兄貴がどんな名前つけるのか俺は知りたいなぁ」
「面白がるな。じゃあヒルでいい」

頑固な兄に今度は弟が唸り声を上げる。
結局アディルのささやかな願いは叶わず、追々自分が決めることになった。

だがその名を、いつかこの優しく頑なな兄も呼んでくれるようになるんじゃないかと、密かに楽しみになったりもした。



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