登場人物紹介
?当世怪異百物語とは
世界観を共有した小説のシリーズです。どの作品も微かながら、登場人物が繋がってます。
時代設定は作品によって違いますが、明治末〜昭和初期を予定しています。


◎泡沫日記
▼稲田葉一(私) いなだよういち
線の細い、眼鏡の青年。とある事情により勤めていた新聞社を辞め、某県の山中で隠遁生活を送ることとなる。怪異に対しては、理解がある模様。家庭環境は複雑だが、それを感じさせないような、少々浮世離れした空気の持ち主。

▼雪 ゆき
葉一に拾われた人魚。白い髪と瑠璃色の瞳を持ち、年は十二くらい。南の海の生まれで、陸に上がってからは文学に興味を持っている様子。好奇心旺盛な性格で、特製の車椅子で庭などを良く散策する。

▼前崎誠之助 まえさきせいのすけ
葉一の父。大会社を多く経営する経済界の傑物であるが、実子である葉一とは長らく音信不通状態だった。葉一の母とは何かしらの秘密がある模様。

▼前崎誠二 まえさきせいじ
葉一の腹違いの弟。偶然に兄である葉一の存在を知り、嫌悪感を抱く。父の跡を継ぐという目標があるため、自分にも他人にも厳しくする傾向がある。

▼佐々木光太郎 ささきこうたろう
葉一の高校時代の後輩。三年ほど欧州に留学した後に、帰国。気弱で押しに弱い性格。

▼笹川かの子 ささがわかのこ
笹川信正の妹。少々お転婆で、活動的な女学生。聡明で、思ったことはすぐ口にする「新しい女」。


◎病葉不思議帳
▼前崎寒月 まえさきかんげつ
稲田葉一の叔父。本や小間物を売りながら全国を旅する行商人。青年のような老人のような、不思議な雰囲気の男。"あちら側"の世界に親しく、人との仲立ちをすることもしばしば。見た目より長い時間を生きているようで、人かどうかも怪しい。


◎骨鳴草紙
▼谷口行夫 たにぐちゆきお
語り部。写真館を営む。猫背ぎみでひどい近眼。吃音。時々、カメラのレンズを通して怪異を映す。榊の紹介で枯木と知り合う。

▼化野枯木 あだしのこぼく
傾いだ一軒家に住む胡散臭い贋作絵師。いつも不機嫌な表情をしている。三白眼で、髪を肩まで伸ばしている。右腕から首まで蛇の痣がある。実は名家の出であるが、事情により勘当されている。

▼斎 きよ
枯木と同居する少女。神を降ろす巫女の血統。右目は薄緑で左目は薄青。左足が不自由。背中まである長い髪をリボンで結わえている。百目鬼と仲良し。

▼百目鬼 どうめき
本名は不明。枯木の隣家に住む青年。オカマ。たれ目がちで睫毛は長く、唇は厚め。赤茶けた長い髪を束髪にしている。意外と怪力。自分にの過去に関する記憶がなく、枯木に拾われた。

▼絵島 えじま
本名は不明。枯木の近所に住む青年。左目だけ穴の開いた袋を顔に被っている。声から察するに十代。口数は少ない。枯木に恩を感じているようで、度々荒事の手伝いに加わる。

▼榊 さかき
谷口の知人。職業不詳。かつて陸軍に在籍。谷口の写真館に訪れたり、客をよく紹介している。禿頭で彫りの深い厳しい顔立ちをしている。

▼船曳安徳 ふなびきやすのり
陸軍大佐。オカルトに傾倒し、国策のために怪異を利用しようとする。飄々として掴み所がなく、逃げ癖がある。善人ではないが、憎み切れない怪人物。

▼薬袋治彦 みないはるひこ
陸軍少尉。船曳の部下。右目の下に泣き黒子がある美男子で、ちゃっかり者の野心家。拝み屋の流れを汲む家の出身で、積極的に怪異に関わる事情がある模様。

▼笹川信正 ささがわのぶまさ
陸軍少尉。船曳の部下。眉の濃い頑健な体つきの青年で、何故かよく船曳に巻き込まれる。質実剛健を体現している苦労人。稲田葉一の幼馴染であり、怪異に関しては何か思う所がある様子。

▼物集芳弘 もづめよしひろ
幽冥会に属する研究者。船曳大佐とは対立する。専門は人体再生。俳優のように気障な男だが左目は義眼。しかし具合が良くないのか焦点が合うことは稀。枯木とは面識があるようで、何かと敵視する。


※以下未公開作品の設定
◎小番先生妖怪綺譚
▼永江甚八 ながえじんぱち
旧制一高で国文学を学ぶ陽気な学生。何事にも寛容な性格で、物怖じしない。成り行きで雨月庵に下宿する。実家はものすごい金持ち。幼少期に誘拐未遂の経験があり、それが原因で女性恐怖症。亡き母の髪と着物が入った小箱を持つ。

▼小番雪虫 こつがいゆきむし
古道具屋「雨月庵」の老店主。古道具屋といえども、江戸以前の遺物から最新の舶来品まで何でもござれ。古書にも精通する。大陸由来の帽子と英国製の黒眼鏡がトレードマーク。美食家で新しもの好き。新時代の到来を心から喜んでいない様子。

▼小番いと こつがいいと
雪虫の姪っ子。ある事情から雨月庵に身を寄せる。女性恐怖症の甚八に対しても優しく接する健気な女の子。

▼ブランカ・ガードナー
商館で通訳として働くイギリス人の女性。オカルトに並々ならぬ興味を持ち、曰くつきの品々を転売のために蒐集する。怪異に詳しい雪虫に一目置いている。

▼信太こごめ しのだこごめ
雨月庵の近くの定食屋で働く娘。真面目で勤勉だが、活発さが暴走しがち。八重歯がチャームポイント。

▼信太椣 しのだしで
こごめの弟。向島で幇間を生業にする。芸名は葉桜亭四手吉。姉とは真逆で、お金にルーズなお調子者の小悪党。しかし人情家。

▼墨姫 すみひめ
女学生姿の少女。古風な口調で、どこかの姫のような振る舞いをする。お供に太った三毛猫を連れている。

▼四条式親 しじょうのりちか
貿易で一山当てた成金華族のドラ息子。金銭・女性関係ともにだらしない。親の財力を盾にして、いとを妻にしようと虎視眈々と狙う。

◎猫行燈謎解小話
▼萩原保 はぎわらたもつ
ミステリ雑誌専門社・桃園社の唯一の記者。普段は翻訳家の仕事をしている。平々凡々な容姿であるが、勘が鋭く意外にキレ者。

▼村井武郎 むらいたけお
桃園社の編集長。お調子者の小肥りの男。不動産を所有しているため、心おきなく探偵道を極めんと精進している様子。



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