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雨降りで あたしの心臓 喘いでる あぁ早く来い 明日の明日
今だけは 生きていたいの 息してたい 命が枯れて 意味が落つまで
うしろめたい 嘘はどうして 美しい 生みの女は 美しき人
えもいわぬ 閻魔の色事 永久に 栄華の夢と 廻向されたし
おいそれと 追い詰められた 男たち おいてけぼりは 俺だけでいい

髪切って 紙に包んで 神様に 鎌で引き裂く 哀しきはらわた
嫌いだよ 君のことだよ 気付いてよ キスでも目覚めぬ 綺なる白雪
暗い夜の 口説き文句は 食い気味に 空白を埋める 苦しい言い訳
消してくれ 化粧も映えない 穢れ者 決して報われぬ 獣の戯言
こんにちは 懲りない悪魔 声かける ここでお前と 今生の別

桜満つ 咲き誇る紅 さも言えず さしずめあんたの 差金だろう
沈みゆく 白い腕に しあわせと 死にゆく君が 偲ぶわたしを
好きなんだ 素直に言って 数秒よ すんなり目覚める 素敵な魔法
セミロング 赤道直下 咳払い 世界のことは 背中が語る
粗悪品 そしてゴミクズ そんなやつ それでも君の そばにいさせて

七夕に 揺蕩う願い 多数あり 玉には瑕を 棚には餅を
小さくて 知的な彼女 注意せよ 血に飢えた鬼の 緻密な設定
手に渡る 添削用紙 天秤に 照らして分かる 敵は目の前
遠回り どうしていつも 共に在る とりあえず見る 隣のあの子

泣き疲れ 涙枯れても 名を呼びて 那由多の時に 凪ぐは君の音
にんまりと 人間らしさ 似合わない 似せてみるけど 匂う鉄さび
盗んだの 鵺の姿の 縫いぐるみ 脱がせた服を 濡らす塩水
根の国で 涅槃に達した ねんごろの 鼠は追われ 猫に噛み付く
覗き見る 鈍間な君の 喉仏 祝詞を歌う 後の彼岸で

花椿 羽を広げる 馬鹿な僕 旗振る君の 餞を手に
陽が射して 瞳輝く 一入に 沖いる視線に 悲哀の恋情
古傷を 耽る頃には ふさわしい 不香の花が 降る夜のこと
へそ曲がり ベースの音なら 平気なの 下手くそな君の ヘ長調なら
ほの暗い 細道照らすは 蛍の火 僕らの愛する 星の瞬き

眉上の 前髪気になる マロン色 間抜け面なら マタタビで釣る
身から出た 醜い嫉妬 耳塞ぐ 水に沈めて 禊ぐさよなら
無防備で 無垢なあなたを 胸元へ 無理と承知で 結ぶ紅
愛づる君 滅入るくらいに 召し上がれ 目線ひとつで 眩暈ぐらぐら
もしいつか 桃の楽園 沐したら 脆いあなたの モノになりたい

屋根裏で 破って捨てた 約束は 柔らかい手に 矢を忍ばせて
夢違い 歪んだ世界 優等生 行方不明者 ゆりかごの中
よろしくね 酔ったフリして 欲張るの 余裕綽々 夜は長いわ

わたしです わがまま放題 悪い顔 忘れてたけど ワッフル食べたい
をすすめの をやつがないぞ をかしいな をまえが盗った をぼえていろよ


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