あいのうただけ歌えない
幸せの価値は人によって違うのよ
メルヒェンを夢見る
熱帯夜で今日も眠れない
冷帯夜に寝落つ
使い古しのアイラブユー
それはさておき
はちみつの香りのする女の子
亡き女を想う
あの日眠ったあの子にだけ叶う魔法
ゆび/げんこつ/はり
ぼくはまだ子どもだった
ロックンロールはどんな香りだったか
化けて出るけど許してね
それが救いだ
かみさまのゆうわく
空色カフェーで待ち合わせ
君の心臓は随分甘い味がした
知人が吸っていたもので
ゆりかごから墓場まで愛してね
君のいない夜は最高に最低だ
忘れ去った残り香
カラオケに誘える勇気をくれよ
「恋じゃないよ、下心だよ。」
本音が言える男と嘘しか言えない女
嫌わないで
上手に言えない
蝉も鳴くのを諦める夏の終わり
ロッカールームにて
泣き叫ぶあんたは馬鹿で少し愛しい
世紀末に始まる恋物語――それは世界が終わる前のほんのちょっとしたできごと