ついさっきまで俺は真ちゃんと昼飯食っててぐだぐだ会話していた。特に何もない昼休み、早弁にてすぐ食べ終わった俺に対して真面目な真ちゃんは丁寧に綺麗にお弁当をたいらげる。


「真ちゃん」
「…寿か、どうした」
「え、真ちゃん知り合い?」
「友人だ」


長くもなく短くもなくのスカートにベージュのカーディガンを着た今風な少女がにこりと笑う、真ちゃんの友人には思えない可愛い女の子だった。


「寿葉子です」
「あ、高尾和成です…」
「真ちゃん、高尾君借りていい?」
「好きにしろ」
「え」


俺の知らない間で話がどんどん進んでいく、え、俺なんかした?明らかに告白なんて甘い空気が流れていない、もっと黒いそんな…


「高尾君、ちょっといい?」
「……はい」


あれ、なんか俺やばくね?

そんな事を思ったのがついさっき。


「仲が良いと聞きまして、一応ただの部活仲間か聞こうと思って!」
「仲間仲間ただの仲間だってまじライクだからライクしかないから!!」
「うんわかったー」


ああ真ちゃん、真ちゃんはとんでもない女の子に好かれたね!!



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